複数の関係者によると、出産予定日が過ぎたものの、母子ともに健康という。アラフィフでパパになった矢作は、周囲に笑顔で報告するなど待望の我が子の誕生に喜びを噛みしめているようだ。公私ともに仲がいい相方の小木博明も自分のことのように祝福しているという。
2人は高校の同級生で1995年にコンビを結成。02年の『M-1グランプリ』に出場し、4位の結果を残した。また、コンビでメガネをかけている珍しい芸人として注目され、メガネブームの火付け役となる。07年のオリコン「メガネが似合う男性有名人」では、2人で第1位に輝いた。
同コンビは、ジワジワと笑いを誘い、独特なボケとツッコミを展開する脱力系漫才が特徴。今では、売れっ子芸人として数多くのレギュラー番組を抱える。だが、かつてようやく軌道に乗ったレギュラー番組の司会の座を乗っ取られ、“共演NG”としている大物司会者がいるのだとか。
その司会者とは、タレントのみのもんたのようだ。2007年10月から同コンビは、月1回放送の『月刊!検定パンチ』(フジテレビ系)の司会を担当していた。同番組は、全国各地の珍しい検定を紹介する内容。当時、検定ブームだったこともあり、視聴率は好調だった。そして08年4月、『検定ジャポン』と番組名を変更してゴールデンタイムのレギュラー番組に昇格した。
ところが、同時に番組の司会が同コンビから、みのに代わった。当然の如く、同コンビはこの“交代劇”に怒り心頭だったという。制作スタッフも入れ替わりがないまま、同コンビだけが降板。所属事務所スタッフが「力不足」と同コンビに謝罪したほどだったそうだ。
ところが、名司会者で知られるみのが舵を取った番組にもかかわらず、視聴率は低迷。わずか半年で打ち切りになってしまったのだ。
この惨劇を2013年2月放送の『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で、小木が振り返った。テレビ業界の変わったルールについて考えるという企画で、小木は興奮した様子を見せている。「特番でコツコツとメインで頑張ってきて、視聴率が良かったりして、レギュラーになることってあるじゃないですか。それがレギュラーになった途端に、オレらが外されて、大御所が急に出てきて入れ替わっちゃうんですよ」と口火を切った小木は、大御所への恨みつらみが止まらない様子だった。
小木は大御所の実名は口にしなかったが、共演者でタレントの有吉弘行が「おぎやはぎのパイロット版が、みのさんに盗られたのが嫌なんでしょ?」と茶々を入れた。
この発言により、相手がみのであることが判明。さらに、2015年1月放送の『エニシバナシ〜芸人縁旅〜』(フジテレビ系)にて、千原兄弟の千原ジュニアが、同番組に出演していた同コンビが、ある司会者と“共演NG”であると暴露している。
千原の発言に矢作は動揺しながらも「この業界にいて、活躍している人で嫌いな人なんていないんですよ。尊敬できるから。でも、あの人だけ尊敬できないんですよね。尊敬できない人の番組に出たら変な感じになるじゃないですか。それでヘラヘラしてたら、自分がもしオンエア見たらすごいヘコむじゃないですか」と本音を吐露。
放送で、みのの名前は明かされなかったものの、これまでの経緯を踏まえるとみののことをさしていたのは確実である。みのの起用は局側が決めたことだろうが、自分たちが関わってきた番組だけに、よほど腹に据えかねていたのだろう。
以降、両者の共演は確認されていないが、大御所のみのにモノ申す同コンビの肝の据わり加減はなかなかである。もっとも本心なのかは不明であるが。