「怪」展では、才能豊かなアーティスト達が、幽霊・妖怪・妖精・幻想・怪奇などをモチーフに、それぞれの怪しいものに対するイメージを膨らませて作った独創的な作品を展示している。平面あり、立体あり、ガラス工芸・切り絵・陶芸など様々な技術で作られた作品は、バラエティーに富んだ怪しい世界を創造し、見る者を異界へといざなう。
今回、「怪」展に出展しているアーティスト、二名にお話を伺うことができた。
★太田黒 順資(おおたぐろ じゅんじ)
心・自遊人(しん・じゆうじん…こだわらず、自分「也」)をモットーに銀座中心に発表。鉛筆画、アクリル画でのファンタジー、動物系イラストとシュールな絵画がメイン。2009年より抽象的半立体も発表。
展覧会の主催者でもある太田黒 順資氏は、絵画と立体作品を出展している。太田黒 順資氏は、宇宙の謎と生命の起源をテーマにして作品を作っている。絵画では、今回は妖艶な悪魔を描いている。神が質素で清貧とするならば、悪魔はその逆で人々を魅了する美しいものでなければいけない。だから、太田黒 順資氏は、悪魔を神秘的に表現している。
★宮川 かず美(みやかわ かずみ)
マーケタリー(象嵌)とは、ヨーロッパ伝統工芸の一つある。古くから家具装飾として知られていたが、現在では、一つの芸術品として親しまれている。宮川かず美女史は、木がそれぞれに持つ色合いや風合いなどの個性を生かしながら、薄い木をパズルのように組み合わせて「木の絵画」を制作している。宮川かず美女史は、日本ではまだ珍しいこの技法を使いながら、今回は主に妖怪をテーマに独自の怪しい世界を表現している。
銀座にお立ち寄りの際には、ぜひ会場に足を運んで怪しい世界を堪能してみてはいかがでしょうか。
★「怪」展 2011年8月11日(木)〜2011年8月16日(火)
http://www.creatorsbank.com/event/detail.php?event_id=1507
(じゅりんだ)