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クリスマスに発生した「謎の隕石事件」は「天狗の仕業」だった?

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画像はイメージです。

 2014年12月25日、クリスマスの夕方頃。日本全国の空で謎の緑色の発光と隕石らしき謎の物体が下降している写真がインターネット上に駆け巡った。

 目撃情報は一部の地域だけではなく日本列島全域に渡っており、東は東京から西は京都まで多くの人間が目撃している。

 クリスマスかつ直前には大きな地震も観測されたところからなかには「天使が降りてきた?」「世界破滅の第一歩では…」というオカルトめいた話題にもなっている。

 隕石は日本のどこにも落ちた記録がなく謎は深まるばかりである。

 2014年は打ち上げられたダイオウイカ、沖縄の謎のUFO、火星の人間、世界で目撃された猫型の怪物などさまざまな怪奇現象が発生した年であった。今回は謎の発光騒動はそんな2014年を締めるにふさわしい事件であった。

 さて日本にはこのような不思議めいた出来事を表すとき「天狗の仕業」と形容されることがある。これはかつて日本人が言葉で表すことができない不可思議な現象や事件はすべて妖怪・天狗に原因があると考えてられていたことに由来する。

 そもそも「天狗」とは古代中国で流れ星や彗星、火球を著すものだったとされている。彗星が落ちる際、空中で大爆発がおこることがある。古代の中国人はこの現象を非常に怖がり、天から雄叫びをあげて降りてくる動物として表現している。これが天狗誕生のルーツである。

 上記の天狗現象は今回の謎の隕石現象とまったく同じであり、時代が時代なら「天狗が現れた」と大きな話題になっていたことだろう。

 今年、2014年は上記のニュースのほかに『妖怪ウォッチ』の大ブームが記憶に新しい。『妖怪ウォッチ』では「妖怪の仕業」というキーワードがよく使われており(おかしな話だが)「妖怪の仕業」は「天狗の仕業」の現代版であると言える。

 天狗にまつわる伝承としては東京都高尾山にまつわる伝説がよく知られる。高尾山の修験道の山には昔から天狗が住んでいると言われており高尾山やJR高尾駅には天狗の銅像が並んでいる。

 初日の出には高尾山登頂を考えている人も多いかと思うので、登山する際には今年のオカルトニュースを思い出しながら登ってみるのもいいかもしれない? 

写真:お台場「山口妖怪博物館」に展示してある天狗の絵馬と「天狗の牙」とされる謎の牙。正体は恐竜の牙という説もある。

文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)

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