欅坂46はまだデビュー前でオリジナル曲がなく、さらに今回のイベントの内容も事前に発表されていなかったにも関わらず、昨年開催された「お見立て会」に続き2日間計3公演全て定員を大幅に上回る応募数となり、開催前から注目度の高いイベントとなった。
今回のイベントではメンバー21名が放送部、美術部、音楽部、演劇部、ダンス部、書道部のいずれかのグループに属し、グループごとでのパフォーマンスを行った。
イベントの総合MCは放送部として上村莉菜、尾関梨香が担当し、慣れないながらもイベントの司会進行を務めた。
総合MCの上村、尾関に呼び込まれるとまずは小池美波、佐藤詩織が美術部として登場し、ステージに設置された大きな白いキャンバスにライブペインティングで絵を描くことに。2人がイベント中に絵を描いていく間、ステージではどんどんパフォーマンスが繰り広げられていく。
音楽部では上村莉菜、小林由依、菅井友香、長沢菜々香、渡辺梨加がピアノの連弾×アルトサックス、ピアノの連弾×バイオリンと得意の楽器を披露。音楽部の最後には今泉佑唯、小林由依がツインギターでの弾き語りを披露し、初めて尽くしの内容に客席も次第に熱を帯びていった。
続く演劇部では織田奈那、志田愛佳、原田葵、守屋茜、米谷奈々未、渡邉理佐に加え、ひらがなけやきの長濱ねるが登場し“告白”をテーマに演技を披露した。客席からは男役を担当するメンバーの新鮮な姿に歓声が上がった。
続くダンス部では石森虹花、齋藤冬優花、鈴本美愉、土生瑞穂、平手友梨奈が激しいオリジナルのダンスを披露し曲間には乃木坂46「命は美しい」の振りも入り、思わぬ展開に客席の盛り上がりは最高潮となった。
ダンス部のパフォーマンスが終わる頃には見事に美術部の絵が描きあがり、小池と佐藤の2人は安堵の表情を浮かべた。
最後に、書道部の尾関梨香がその書きあがったばかりの絵に得意の書道で一筆書き加え作品が完成。3公演通して書きあげた絵も異なり、絵に書かれた文字も“謙虚”“優しさ”“絆”と欅坂46のバックステージでの掛け声を書きあげ、客席からも大きな拍手が沸き起こった。
イベントの最後は私服ファッションショーとして、メンバーが客席を歩きファンを大いに盛り上げた。各メンバーは緊張しながらも、2016年最初のステージをやり遂げ更なる飛躍を感じさせる2日間となった。
公演終了後、全公演司会を務めた2人から、「最初に司会をするってなったとき、すごく嬉しかったんですが、台本を読み合わせたり、リハーサルをすると全然うまくいかなくて、二人でぶつかっちゃったこともあったんだけど、最後に公演で納得できる司会をできました。すごくいい経験になりました」(上村)、「最初、司会をすることにうまくできるかすごく不安を感じてました。本番前までメンバーにインタビューしたり、二人で電話で相談しながらすすめました。1回目、2回目とうまくいかなく公演後二人で反省しながら最終公演では、来てくれた人達もよろこんでもらってたのでよかったです」(尾関)。無事3公演を成し遂げ安堵から涙ながらに想いを語った。
1月30日(土)には国立代々木第一体育館で開催される、LIVE EXPO TOKYO 2016 ALL LIVE NIPPON Vol.4への出演も決まっており、2016年の欅坂46の活動に注目していきたい。