「君の名は。」は、週末2日間で12万4000人を動員、興収1億7400万円を記録し、昨年11月19日・20日のランキング以来となる9週間ぶりに首位に返り咲いた。公開150日間で累計動員は1815万人、興収は235億円を突破した。
「配給元の東宝としては、ここまで来たら国内公開作品の歴代最高興収の『千と千尋の神隠し』の308億円を抜こうという意向のようで、まだまだ公開時期が延びそうだ」(映画業界関係者)
3位は新作で人気コミックを園子温監督、綾野剛主演で実写映画化した「新宿スワン」の続編「新宿スワンII」。全国333スクリーンで公開され、オープニング2日間で11万6000人を動員し、興収1億6100万円を稼いだ。
4位は遠藤周作の小説「沈黙」をマーティン・スコセッシ監督が映画化したヒューマンドラマ「沈黙 サイレンス」。全国342スクリーンで公開され、オープニング2日間で10万4600人を動員、興収1億3300円を稼いだ。
好調に数字を伸ばすアニメ映画「この世界の片隅に」は、公開スクリーン数が198まで拡大。週末2日間で7万人を動員、興収9200万円をあげ、これまでの週末で最高の成績を記録。累計動員は110万人、興収は15億円を突破した。
28日は大手各社が力を入れる邦画の公開ラッシュ。人気バンド「GReeeeN」の代表曲「キセキ」の誕生秘話を、松坂桃李と菅田将暉のW主演で描いた「キセキ あの日のソビト」、黒川博行氏の第151回直木賞受賞作「破門」を佐々木蔵之介と横山裕(関ジャニ∞)のW主演で映画化した「破門 ふたりのヤクビョーガミ」、人気脚本家・遊川和彦氏の映画監督デビュー作で阿部寛と天海祐希が夫婦役を演じた「恋妻家宮本」などが公開されるが…。
「遊川氏は作品の当たり外れが激しいが、今回は外れだったとの声が多く聞こえてくる。『破門』は佐々木と横山が番宣で全国各地を飛び回っているが、原作のファンなら必ずハマる内容でかなりデキがよかった」(映画ライター)
来週のランキングは激戦となりそうだ。
(C)新宿スワンII製作委員会