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ハッシーの中央競馬新馬セレクション(7/12福島・7/13中京)

 先週ピックアップした2頭。福島デビューの注目馬・フォワードカフェは、好スタートを活かし大外からスッと2番手の位置を取る。道中はスローペースの中、抑えきれない手応えで進み、残り600m付近では我慢できずに先頭へ。4コーナーでは一頭だけ抜群の手応えで、直線に入り追われると力強い足取りで後続を突き離し、最後は流して2馬身差の完勝。まだ幼い走りながらでこの走り。奥が深そうな1頭である。中京デビューの注目馬・ビットレートは、まずまずのスタートを切るも行き脚が付かず追っ付けながらの追走。追っ付けてはいるものの手応えには余裕があり4コーナーを回るが、直線で前が壁になり追い出しが遅れる。残り300mあたりでようやく前が開き追い出すと、じわじわと伸びたものの3着まで。前が壁になり追い出しが遅れたこともあるが、道中追っ付けどうしの追走だったことなど、レースの流れに乗り切れなかったのが響いた。一度使われて次は変わってくるだろう。

 今週の福島デビューの注目馬は、7月12日(土)第6R芝1200m戦に出走予定のニシノクラッチ。馬名の由来は「冠名+わしづかみ」。牡、黒鹿毛、2012年2月25日生。美浦・尾形和幸厩舎。父ケイムホーム、母ニシノマオ、母父サクラバクシンオー。生産は浦河町・高昭牧場、馬主は西山茂行氏。母はアストンマーチャンが勝った06年小倉2歳S(GIII)で2着、同年のフェアリーS(GIII)(当時は2歳12月で施行)アポロティアラの3着となったニシノマオ。近親には桜花賞(GI)やスプリンターズS(GI)など、GIを3勝した名牝・ニシノフラワーがいる血統。むちっと張った上腕筋からスッと真っ直ぐ伸びる前肢。パンと張ったトモから形の良い後肢。気性の良さそうなきりっとした目と、短距離馬らしい胴の詰まった如何にもスピードがありそうなバランスの良い好馬体。追い切りの動きは目立ったものではないが、実戦で本領発揮しそうなタイプ。母同様早い時期からやれそうなタイプ。なお、鞍上には北村宏司騎手を予定している。

 中京デビューの注目馬は、7月13日(日)第5R芝1600m戦に出走予定のアドマイヤロワ。馬名の由来は「冠名+王様」。牡、鹿毛、2012年4月9日生。栗東・橋田満厩舎。父ディープインパクト、母シーズオールエルティッシュ、母父Eltish。生産は安平町・ノーザンファーム、馬主は近藤利一氏。2013年セレクトセール1歳市場において1億8900万円で落札された。全兄にはデビューから2連勝を飾ったアドマイヤオウジャがいる。本馬は如何にもディープインパクト産駒らしい馬体の造り。柔らかくバネがあり、グッと沈み込む走りはキレで勝負するタイプ。勝気な気性で距離はマイルから2000mあたりが良さそうだ。なお、鞍上には福永祐一騎手を予定している。

※出走予定競走には、馬の体調、抽選非当選により出走しない場合があります。

<プロフィール>
ハッシー
山梨県出身。北海道・浦河にある生産牧場での牧童経験を活かし、馬の適正を見極める。特技は寝わら上げ。本サイト毎週火曜掲載の「ハッシーの地方競馬セレクション」、土曜掲載の「ハッシーのロックオン〜狙ったレースは逃さない!〜」も担当している。

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