ついに暗礁に乗り上げていた「IWGP3代目ベルト借りパク騒動」が動き出した。
9日の会見で菅林直樹社長は2008年1月4日に開催する「レッスルキングダム2」のテーマとして「TNAとの対抗戦」を発表した。前シリーズ最終戦が行われていた9月24日に菅林社長とタイガー服部渉外担当が渡米。かねてから提携関係にある米ナンバー2団体TNAと来年1・4興行についての交渉を行った。
菅林社長によれば、その席でTNAのジェフジャレット代表から「ニュージャパンと対抗戦をやりたい」と打診されたという。それに伴い来年1・4に全面対抗戦を行う方針で合意。それに際し11月11日の東京・両国大会で何人かTNAの選手が参戦する可能性もあるという。
また、タイガー服部氏は「TNAと個人契約しているスティング以外は参戦できるってきいてる」とした上で「TNAにはクリスチャン・ケージやロウ・キー、AJスタイルズと良い選手がいっぱいいる。うちのリングで良い戦いがみせられると思う」と期待感を示した。
1・4での対抗戦が決まった一方で、同大会でIWGP4大タイトルマッチの開催も決定。そればかりか、昨年7月に当時チャンピオンだったブロック・レスナーがIWGPヘビー級タイトルマッチを無断でドタキャンし、そのまま持ち逃げした3代目ベルトをかけた一戦も行われることになった。
菅林社長は3代目ベルトについて「8月の時点でTNAサイドに返還を求めた」ことを明らかにした上で「その際に会社同士の話し合いで返還してもらう選択肢もありましたが、やっぱりわれわれはプロレスの会社ですので、闘いで取り戻すことにしました」と語った。
「あのベルトをかけて闘いたい選手はいっぱいいる。現チャンピオンの棚橋選手の意向もありますし、それらを踏まえた上で選手を調整したい」と菅林社長。いよいよ「3代目ベルト借りパク騒動」に決着をつけるため、新日プロの止まっていた時間が動き出した。