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出場枠倍増 ジャニーズ作戦勝ち

 NHKは23日、大みそかに放送する「第60回紅白歌合戦」の出場歌手計50組を発表した。記念すべき60回大会だが、フタを開けてみると今年の目玉として名前が挙がっていた井上陽水(61)、矢沢永吉(60)ら超大物の名前はなし。初出場となる「嵐」ほか4組出場のジャニーズ勢が否応なく目立つ布陣。背景にはジャニーズ事務所とNHKの水面下の攻防があったようだ。

 「一部メディアが陽水が出演決定と報じたが、そこまで話を詰めたわけではなく、永ちゃんに至ってはオファーすらしていない。最初から、嵐との出演交渉に全力を注いでいた」(NHK関係者)
 嵐のほか、初出場組は紅組が木村カエラとアニメの声優としても活躍する水樹奈々の2組。白組は嵐のほか、ロックバンド「レミオロメン」や、昨年、「羞恥心 with Pabo」の一員として参加した上地雄輔が「遊助」として、さらに嵐の事務所の後輩の「NYC boys」ら6組だったが、ジャニーズからはほかに常連のSMAP、TOKIOの計4組の出場となった。
 「ジャニーズからの4組出場は近藤真彦、少年隊、光GENJI、男闘呼組が出場した1988年以来21年ぶり。97年以降は、SMAPが出場辞退した2年を除いてSMAPとTOKIOだったのが、出場枠が倍増したのは明らかに嵐の影響」(レコード会社関係者)

 嵐はスケジュールの都合を理由に、初出場組恒例の会見に出席せず、コメントを寄せたのみだが、NHKは“三顧の礼”どころではない苦労で出演をOKさせたため、異例のVIP待遇のようだ。
 「当初、NHKは紅白の権威を振りかざし『SMAPと嵐で』とジャニーズにオファーした。ジャニーズは、『だったらTOKIOも』と3枠を要求。NHKが渋ったため、ジャニーズは『嵐は出さない』とギリギリまでゴネた。明らかにジャニーズの“作戦勝ち”で、出場者発表が迫っても目玉が決まらないNHKは『では、3枠で』と妥協。しかし、それに乗じたジャニーズは、ジャニー喜多川社長がお気に入りの中山優馬率いる『NYC boys』をゴリ押しで突っ込んだ」(同)
 結局、ジャニーズ頼みのメモリアル紅白となった形だが、「嵐はNHKホール以外からの中継が濃厚と言われている」(先のNHK関係者)という情報も。果たしてNHKの賭けは吉と出るか。

◎総勢22人で60周年メモリアルに華
 60周年のメモリアル紅白をジャニーズ軍団が盛り上げる。ジャニーズ事務所からは初出場のNYC boys、嵐とそれぞれ16度目、17度目となるTOKIO、SMAPの4組が出場。メンバー総勢22人に、バックダンサーでジュニアメンバーが登場することを考えれば最大勢力となることは必至で、ここ数年は紅白出場をSMAPとTOKIOの2組に限定してきただけに、メモリアルに大攻勢をかけることになりそうだ。
 この日の会見にはNYC boysから中心メンバーの中山優馬、山田涼介、知念侑季が出席し、「先輩方に負けないように頑張りたい」(中山)と意気込みを話したが、やはり目玉は今年結成10周年を迎える嵐だ。
 今年の活躍、世論の支持、番組の企画・演出との合致という3つの条件を中心に出場者の選考に当たったという同局の井上チーフ・プロデューサーも「今年の嵐の売れ方は尋常じゃない」と、もろ手を上げて歓迎する姿勢。今年発売されたベストアルバムの売り上げが2009年の発売作品で初めて100万枚を突破するなど、怒とうの勢いで紅白も飲み込みそうだ。
 ジャニーズ事務所の関係者によると「1カ月半前くらいにオファーを受け、嵐の10周年と紅白の60周年が重なったことで出演を受諾した」という。NYC boysに関しても「(今年発売の)両A面シングルが33万枚売れて、新人では遊助さんの次くらいに売れてる」と選出も順当という手応え。「『少年倶楽部』を含めてNHKさんでいろいろ仕事をさせてもらっている縁もあるし、60回記念の演出上でわれわれの力を貸したい」と全面協力を申し出た。
 司会も6度目ですっかりおなじみとなったSMAPの中居正広を筆頭に、一団で紅白に出陣するジャニーズ軍。彼らの勢いなくして今年の紅白は始まらないと言っても過言ではない状況だ。

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