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大相撲 武蔵川理事長 文科相を“電車道”

 相撲協会トップが文科相に反逆だ。大相撲の元十両若麒麟容疑者の解雇処分に、塩谷立文部科学相が「軽すぎる」と発言した問題で、日本相撲協会の武蔵川理事長は4日、処分を見直さないことを強調した。今後は解雇でも退職金が支給されない規約改正を行い、事態の収拾を図る意向を示した。

 1度下した処分は変えない。理事長が険しい表情で漏らした言葉は「今になって、どうのこうのできない」だった。
 大麻所持容疑で逮捕された元若麒麟を2日に解雇した相撲協会。逮捕直後に武蔵川理事長が厳罰を示唆していたことから除名とみられていた。だが「25歳と若く第二の人生を考えれば、除名はちょっとかわいそう」(武蔵川理事長)という理由で大甘処分となり、3日、所管の塩谷立文部科学相から「軽すぎる」と“物言い”がついた。
 文科相からは「協会全体の体制や体質も検討していかなければならないと思う。私も必要があれば直接話を聞きたい。今後、協会全体の機関で(除名も)検討される可能性があると思う」と解雇処分の見直しも促されていたが、この日、武蔵川理事長は「解雇は軽くない。重い処分」「文部科学省には行かない」などと、文科相の意向を突っぱねた。

 たとえ所管の大臣から批判されても、断固として処分を再考しない構えの協会トップ。それでも「(除名ではなく解雇だと)力士養老金が出るからそういう話になる。解雇の場合は支払わない寄付行為に変えることを早急に進める」と語り、退職金に当たる養老金の支給規定の改正を急ぐことで事態を乗り切る腹だ。

 その一方、2日の再発防止委員会改め生活指導部特別委員会で持ち上がっていた「協会員全員の抜き打ち薬物検査」は実施に向け動き出した。
 この日は生活指導部特別委員会の大西祥平委員が東京・両国国技館を訪れ、作成した検査ルールの原案を協会側と話し合い、27日の定例理事会で実施に向けて承認を得る見通しとなった。
 文科相発言を一切受け付けなかった武蔵川理事長。今後も協会は処分問題の火消しに追われることになりそうだ。

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