小島政権発足後、いの一番に挑戦を表明した浜。現在、保持するアジアタッグも2度の防衛を果たし「今は体調もいいし、勢いもある。勢いが止まった時、取り戻すのにも非常にエネルギーがいるんで、早く三冠に挑戦したい気持ちがある」と思いを口にする。
とはいえ、年内は「世界最強タッグ決定リーグ戦」(21日、国立台湾大学総合体育館大会で開幕)を残すのみ。三冠挑戦は早くても年明けになってしまう。もちろん浜自身もすぐに認められるとは思っていない。
「小島さんからフォール勝ちすれば自信になるでしょうね。良くも悪くも来年につながりますから。今年1年納めのシリーズ、なおさら気合い入るっすよね」。きちんと結果を残して認めさせるつもりでいる。
すでにリーグ戦に向けて“肉体改造”も順調に進んでいる。ベンチプレスは入団時は170キロが限界だったが、200キロを挙げるまでになった。さらに、203キロだった体重も、最近では計測不能になってしまったという。それでいて「相撲の時より全然走れるようになった」というのだから、末恐ろしい。三冠挑戦に並々ならぬ闘志を燃やす浜だが、これにはやはりタッグパートナーでもある曙の存在が大きく関係している。横綱といえば、これまで他団体のシングル王座に何度か挑戦しているものの、ベルト奪取には至っていない。それだけに「シングルのベルトを巻いてみたいっす。先にごっちゃんさしてもらいます」(浜)と“横綱超え”を目指している。浜は大いなる野望を抱きつつ、まずはリーグ戦に全力を注ぐ。
◎ジュニアも世代闘争
F4のジュニアコンビが、世界ジュニアヘビー級王者のカズ・ハヤシに異議を唱えた。
カズは先シリーズ最終戦10・25神戸大会でヘイトを下し、6度目の防衛に成功。すでに全日プロジュニアをほぼ制圧し、その目は世界に向きつつある。そんな王者に「待った」をかけたのが、大和ヒロシとKAIだ。
大和は「やりたいことやって、好きなことやって、完全無視かよ。確かに実績ないですし、実力もないですけど、目標はベルトなわけで。なんとかジュニアの若手2人でチャンピオンにどちらかが挑戦したい」と不満を爆発させた。
さらにKAIも「ハヤシさんの目を世界からこっちに向けさせないといけない。(次のシリーズは)最強タッグがメーンですけど、前座で終わるつもりはない」と言い切った。
ジュニアの世代闘争も本格化していきそうだ。