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白石氏、知名度及ばず

 29日午後8時42分。公明党県本部や自民党の一部が支援した関西大学教授・白石真澄氏(50)の選対事務所のテレビから「千葉県知事選、森田健作氏当選確実」のニュース速報が流れると、陣営からため息がもれた。

 それでも会見に臨んだ白石氏は笑顔で選挙事務所に現れ、支持者から拍手で迎えられた。
 「私の政策と人となりを県民の皆様に理解していただくには時間が足りなかった。今後のことは関係者と相談してゆっくりと決めたい。森田氏には知事になった以上、マニフェストは実行してほしいし、クリーンな政治をしてほしい」

 会見中も終始笑顔だったのは、今後に向けて確かな手ごたえを感じたからだ。「街頭で立ち止まってビラを取ってくれた有権者はみな『あなたのマニフェストが一番優れている』と言ってくれました」と胸を張る。

 今回の敗戦の理由を知名度しかないと分析する。
 「前回の選挙ですでに95万票を獲得した森田氏の名はそれだけ浸透していました。われわれには出遅れ感があり、時間が足りなかった」
 選挙戦の序盤過ぎからは、橋下徹大阪府知事、小渕優子少子化対策担当相、義家弘介参議、プリティ長嶋市議、丸山和也参議、やくみつる氏、プロレスラーの大谷晋二郎選手といった豪華メンバーを応援演説に集め、モリケンに対抗して知名度の巻き返しを図ったが、結果は一歩及ばず。“青春の巨匠”の知名度はまだまだ衰えていなかったようだ。

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