番組では「一般市民が悪質クレーマーにモンスター化する!?“カスタマー・ハラスメント”の大問題SP」を放送。客によるありえないクレームの数々が紹介される。その中の1つが、SNSを使用したハラスメントだった。
昨今、若者世代が店の不手際を見つけると店員の写真を撮り、「アップするぞ。嫌なら誠意を見せろ」と脅迫する悪質なクレームが横行していると紹介された。なお、この行為は脅迫罪になる可能性があるという。
これを聞いたビートたけしは「関係ないやつが俺らの写真撮るだろ?普通にしているのに。平気な顔して帰っていくけど、ああいうのなんかないのかね、肖像権がどうとか」と憤りを見せる。
さらに、たけしは「レストランでね、こう食ってたら頭越しにね、その料理を『たけしがこんなもの食ってた』って(写真撮られて)。写真撮られたら不味くなったような気がして。『何だお前』って言ったらパっと行っちゃうんだよ。で、なんかたけしが食ってたなんとか丼みたいなことやられちゃって」
とかなり酷い被害を告白。その上で、「全部スマホ持ってるのはいいけど、規制をしてくれねえかと思うよなあ」と悪質な一般人による写真撮影について憤懣やるかたない心境を吐露した。
この信じられないようなファンの行動に、ネットユーザーからは「芸能人は公人とはいってもプライベートはある。許せない」「こんなやつがいるからバカッターがなくならないんだろうね」「スマホの写真撮影は規制するべき」など非難轟々。一方で、「有名人だし、ある程度は仕方ないんじゃないの」「気が付かれないのも寂しいのでは?」「有名税じゃないの?」と容認とも思える意見を出すネットユーザーも。
また、「昔のたけしなら殴っていたかも」「ずいぶん丸くなったね」「よく何も言わなかったね」と、たけしの大人の対応を評価する声もあった。
このような画像をTwitterなど不特定多数が閲覧できるSNSに投稿すれば、当然ながら炎上するだろうが、ごく限られた公開範囲の場合、常識外れを容認するような人間しか見ていない恐れもあり、「見せびらかし」行為が横行してしまう。
有名人とはいえ、食事中の背後から無断で料理を撮影し去っていくことは不適切と言わざるを得ないのだが、そもそもモラルのない人間に説教をしても効果はない。たけしの言うように、法的な規制を検討するべきであろう。しかし、「どこまで制限するのか」が難しく、早急な整備は難しい。
現在、写真撮影とSNSへの画像投稿は個人のモラルに任せているが、17日の『TVタックル』では、たけしの告白の他にも口コミに有りもしない悪口を書く、SNS投稿を盾に「誠意を見せろ」と要求するなど、ありえないクレームの数々が紹介されており、個人のモラルが崩壊している人間が多くなって来ている様子。
不適切との声もあるが、先日の「くら寿司」や「セブンイレブン」のバカッター問題のように、心無い人間による不適切な動画投稿をネットユーザー自身が拡散した場合、それによって然るべき罰を受けさせるという手法しか、不適切投稿者を撲滅する方法はないのかもしれない。