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DeNA、17年の再来ならず雨中の終戦…ラミレス監督と共に来季こそ頂点へ!

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アレックス・ラミレス監督

 ベイスターズの2019年シーズンが終わった。クライマックスシリーズ・ファーストステージを1勝1敗のタイで迎えた第3戦は雨中の熱戦となったが、勝利の女神はタイガースに微笑んだ。

 5回を終わって両チームとも無得点で進んだゲームは、6回表にタイガースが2ベースにワイルドピッチが絡み1点を先制。ベイスターズも7回に相手エラーで追い付くも、8回にデッドボール、盗塁、ワイルドピッチ、犠牲フライとノーヒットで1点を許し、結果的にはこれが決勝点となってしまった。

 雨中のCS、相手はタイガース。2017年の甲子園での伝説の“泥んこ試合”を思い出させるシチュエーション。ビーンボールでもんどり打った泥だらけの筒香嘉智が、闘志剥き出しで放ったタイムリー、乙坂智のダメ押し3ランで勝利したあの記憶は、6日に再びヒーローとなった乙坂のサヨナラホームランで、更に鮮明にフラッシュバックした。あの年のように勝ち抜き、9月21日に9回2アウトから追い付かれ逆転を許し、目の前で優勝されたジャイアンツに雪辱を晴らし、日本シリーズ、そして念願の日本一へ。忘れ物を取りに行くには最高のお膳立てだったが、超満員の横浜スタジアムで歓喜の雄叫びを挙げたのはレフトの一部に凝縮された、黄色い軍団。シナリオは脆くも崩れ去り、待っていたのはシーズンが終了したという現実だった。

 しかし、昨年は4位ながら、補強したのはジャイアンツを自由契約された中井大介と、独立リーグから獲得した古村徹、シーズン途中に獲得したソリスを含めても3名に留まり、4月の10連敗、すぐに5連敗、最大借金11。昨年の新人王・東克樹の故障、リリーフでフル回転した砂田毅樹の不調と三上朋也の怪我。春先の絶不調を脱した後、スイングして骨折した宮崎敏郎、キャッチングの際に骨折した正捕手・伊藤光、冷蔵庫を殴打し骨折したスペンサー・パットン、終盤には筒香もデッドボールで離脱した。またオフェンス、ディフェンス共に、誇れる数字はない。

 それでもリーグ2位、念願の本拠地CSも果たした。ラミレス監督のデータに基づいたマジック采配に、それに応える選手たち、そして毎試合ハマスタを埋めるファンの存在が合わさり、146試合を戦い抜いた。来年もラミレス監督の留任も決まり、来季への戦いは早くも動き出す。

 長年の暗黒時代には「お荷物」とまで言われ、万年最下位だったベイスターズは、今ではすっかり横浜の街の誇りとなった。2位の上は、もう1つしかない。

写真・取材・文 / 萩原孝弘

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