大阪市交通局は4月3日、市営地下鉄四つ橋線本町駅(西区)で同日朝、なんと男性助役(54)が構内で喫煙したため火災報知器が作動し、電車の運行を一時見合わせるトラブルがあったと発表した。
交通局によると、同日午前7時45分頃、本町駅の自動火災報知器が作動。駅員が確認したところ、駅長室内にある給湯室で助役がたばこを吸っていた。報知器作動を知らせる自動放送がホームにも流れ、電車4本の出発を一時見合わせたが、火災でないことが判明したため、約1分後に運転を再開。約1000人に影響した。
勤続36年の助役は給湯室で朝食を取った後、たばこを吸った。交通局の聴取に「ふだんは屋外で吸っているが、1人だけだったのでついつい1本吸ってしまった。誠に申し訳ない」と話しているという。
市営地下鉄では2月10日に全駅構内禁煙が通達されたが、同22日に梅田駅で清掃作業員のたばこの火の不始末が原因とみられる火災が発生し、禁煙徹底を通達していたばかりだった。
この報を聞いた橋下徹市長は「服務規律を厳格化する市長のメッセージを、挑戦的に無視する行為。過去の事例のバランスなどを考えずに厳罰でいく」と激怒。
交通局は今後、喫煙に関する全駅での抜き打ち調査を行うとしている。乗客はマナーを守って、構内禁煙を守っているのに、駅員しかも、管理職者がルールを破って、電車を止めてしまうなど、お話にならない。
この件を受けて、大阪市は4日、各部署の人事担当者を集めて会議を開き、勤務時間中に喫煙した職員は原則、懲戒処分とする方針を確認したという。さすがに、それは厳し過ぎると思うが…。
(蔵元英二)