◎ロゴタイプ
○トウケイヘイロー
▲トーセンジョーダン
牡牝合わせてGI馬5頭が出走しており、夏競馬としてはかなりの豪華版。注目は、なんといっても皐月賞馬ロゴタイプ。同年の皐月賞を勝った馬が、札幌記念に参戦するのは、1976年のトウショウボーイ(2着)以来、37年ぶりだという。当時とはレース体系が変わっているとはいえ、秋競馬への始動戦として見逃すわけにはいかない。ダービー5着から約2か月半ぶりの実戦となるロゴだが、9分どおり仕上がっていると見てよい。先々週までの動きは冴えなかったものの、先週、今週と徐々に動きに鋭さがでてきており適度な気合乗りとともに競馬モードに入ったように見受けられた。定量戦で古馬よりも3キロ軽い54キロで出走できるのも大きな恩恵。まず連軸は外さないだろう。
重賞2連勝中のトウケイヘイローの勢いがまったく衰える気配がない。今週の追い切りを見れば、むしろさらに上昇の気配。行きたがる気持ちをグッとこらえ、直線に向いて軽く仕掛けられるとすばやく反応、スッと加速してのフィニッシュ。実戦で折り合いに課題を抱える馬とは思えないほどスムーズな追い切りだった。同じような感じ走れれば勝算は十分。
感覚的な表現ではあるが「競馬力(けいばぢから)」のあるトウケイとロゴが前で競馬するだけに、他馬にとってはペース云々ではなく精神的な圧力も含めてきつい流れになることが予想される。こういったケースで浮上するのは、トーセンジョーダンのような「格」負けしない実績馬。昨秋のJC以来9か月ぶりとなる今回は、仕上がり(?)で評価は低いが、馬券的に怖いのはこういう馬だ。
【3連単】BOX(5)(11)(14)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。