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ハッシーの中央競馬新馬セレクション(8/4函館・8/3小倉)

 先週取り上げた注目馬2頭。新潟デビューの注目馬・ブリッツカイザーは、スタート一息ながらすぐに流れに乗り、道中は集団が2つに分かれ第一集団の後方内目で脚を溜める。直線に入り追われるが、加速せず外へモタれて11着。まだ馬体が緩く直線ではヨレてしまっていた。これから使われて馬体が引き締まってくればそういった面も見せず、直線でしっかり伸びるようになるだろう。所変わって小倉デビューの注目馬・デジタルスパークは、まずまずのスタートを切ったものの行き脚が付かず後方9番手の位置取り。道中は追っ付け通しで追走に苦労する。直線に入ると最内を回り追い込むが、じりじりとしか伸びず8着。やはりまだ馬体がアンバランスで中身が伴っていないため、走りがふわふ わしていた。結果が出るにはもう少し体がしっかりしてきてからになると思うが、素質はあるだけに目が離せない一頭だ。

 今週の函館デビューの注目馬は、8月4日(日)第5R芝1800m戦に出走予定のバウンスシャッセ。馬名の由来は「弾むような感じで踊る(ダンス用語)」。牝、鹿毛、2011年5月6日生。美浦・藤沢和雄厩舎。父ゼンノロブロイ、母リッチダンサー、母父Halling。生産は安平町・ノーザンファーム、馬主はキャロットファーム。クラブ法人・キャロットクラブの募集馬で総額1800万円。半兄には芝で4勝を挙げているホーカーテンペスト(父Hawk Wing)や、半姉には1勝馬ながらオークス(GI)で5着に入ったフロアクラフト(父フジキセキ)がいる。母が日本で生んだ産駆はすべて勝ち上がっており、OPクラスでも好走している実力馬ばかりで本馬にも期待がかかる。本馬は牝馬らしい丸みを帯びたすらっとした馬体をしているが、それでいて幅がありトモや胸前にはがっちりとした良質な筋肉が付いている。繋ぎには程良い長さがあり、クッションも効いている。伸びのあるダイナミックな走りをしており、初戦から期待できそうだ。芝でもダートでもやれそうだが、芝がベターか。距離はマイルから2400mくらいまでやれそうだが、2000mくらいがベストのように見える。なお、鞍上には四位洋文騎手を予定している。

 小倉デビューの注目馬は、8月3日(土)第5R芝1200m牝馬限定戦に出走予定のピッツネイル。馬名の由来は「スイス東部のサンモリッツを代表する山。母名より連想」。牝、芦毛、2011年4月18日生。栗東・河内洋厩舎。父クロフネ、母スヴレッタ、母父Nureyev。生産は新ひだか町・カントリー牧場、馬主はノルマンディーサラブレッドレーシング。クラブ法人・ノルマンディーオーナーズクラブの募集馬で総額1200万円。半兄にはダートで3勝を挙げたタニノロッキー(父Victory Gallop)がいる。本馬は背中が短く一見すると短距離馬と思わせるが、繋ぎの長さや頸のつくりは短距離一辺倒といった感じではない。ただし、前の歩様はやや硬さがあり、やはりベストは短距離だと思われる。距離は1200〜マイルまでの印象。芝でもダートでもやれそうであるが、ダートの方がより力を発揮出来そうだ。トモの筋肉はまだ頼りないところがありこれからの成長待ちではあるが、その分肩の筋肉には良いものがあり現時点でも見栄えがする。全体的にはこれからといった印象だが、走るフォームはダイナミックで馬体が成長してくれば上のクラスで活躍できそうだ。長い目で見ていきたい1頭。なお、鞍上には川田将雅騎手を予定している。

※出走予定競争には、馬の体調、抽選非当選により出走しない場合があります。

<プロフィール>
ハッシー
山梨県出身。北海道・浦河にある生産牧場での牧童経験を活かし、馬の適正を見極める。特技は寝わら上げ。本サイト毎週火曜掲載の「ハッシーの地方競馬セレクション」、土曜掲載の「ハッシーのロックオン〜狙ったレースは逃さない!〜」も担当している。

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