今週の函館デビューの注目馬は、7月20日(土)第5R芝1800m戦に出走予定のウェーブゴールド。馬名の由来は「冠名+父の一部」。牡、黒鹿毛、2011年3月15日生。栗東・松田博資厩舎。父ステイゴールド、母ジェリクル、母父メジロライアン。生産は新ひだか町・社台コーポレーション白老ファーム、馬主は万波健二氏。近親に芝のマイルから中距離で6勝を挙げOPクラスまでいったフェイトトリックス(父ダンスインザダーク)や、同じくマイル、中距離で4勝を挙げたハウズトリックス(父サンデーサイレンス)がいる。頸が太く前駆が勝ったつくりをしており、肩や胸の筋肉量が豊富。トモにはまだ緩さが見られるが、幅がありこれからの成長が期待できる。顔を見ると強い 意志があるように見え、良い方向に向けば接戦に強いタイプになりそうだ。馬体全体の印象から距離適性はマイルよりの中距離馬(1600m〜2000m)といったところ。母の産駆はまだ勝利を挙げたことがないが、本馬が初勝利をもたらしてくれるだろう。なお、鞍上には岩田康誠騎手を予定している。
所変わって西の新馬戦。中京デビューの注目馬は、7月20日(土)第5R芝1600m戦に出走予定のワンアンドオンリー。馬名の由来は「唯一無二の」。牡、黒鹿毛、2011年2月23日生。栗東・橋口弘次郎厩舎。父ハーツクライ、母ヴァーチュ、母父タイキシャトル。生産は新冠町・ノースヒルズ、馬主はノースヒルズ。近親には02年皐月賞(GI)を制したノーリーズン(ブライアンズタイム)や、04年シンザン記念(GIII)、06年ダービー卿チャレンジトロフィー(GIII)を勝ったグレイトジャーニー(父サンデーサイレンス)がいる。3代母アンブロジンからなる牝系は優秀で、多数のJRA勝利馬を輩出している。本馬は頸が長く馬体には伸びがあり、全体的にすらっとしたつ くりをしている。柔軟性のある筋肉を持ち、その表情からは気性の良さを窺わせる。距離は中距離以上に適性がありそうだが、全体的にまだ幼い印象で本格化はまだ先になるだろう。なお、鞍上には国分優作騎手を予定している。
※出走予定競争には、馬の体調、抽選非当選により出走しない場合があります。
<プロフィール>
ハッシー
山梨県出身。北海道・浦河にある生産牧場での牧童経験を活かし、馬の適正を見極める。特技は寝わら上げ。本サイト毎週火曜掲載の「ハッシーの地方競馬セレクション」、土曜掲載の「ハッシーのロックオン〜狙ったレースは逃さない!〜」も担当している。