脳の異常から2日の東京・後楽園ホール大会で復帰を果たした永田。この日はいよいよ1週間後に迫った復帰第2戦(27日、Zepp Tokyo)に向けての調整を行い「コンディションは良い。アツい闘いをみせるよ」と好調ぶりをアピールした。
リング復帰からわずか1カ月。31日の次期シリーズからは早くも全戦参戦することが決定した。しかし、永田にとって次期シリーズは全国のファンに復帰報告するただの“顔見せシリーズ”ではない。現時点で実にシリーズ7大会で後藤洋央紀との対戦カードが組まれたからだ。
「まずは自分との闘いだけど、もちろん洋央紀との闘いにはいろんな思いがある。もしあのとき試合をやっていれば違う流れになっていたのかもしれないし」
2・17両国国技館大会での対戦が、脳の異常により流れてしまったこともあり、特別な思い入れがある。
永田は「洋央紀は十分良い選手になっている。でも2月にオレと試合をやっておけば、また違った形に成長していた」と語り、IWGPヘビー級チャンピオンの武藤に挑戦表明していることについては「今のままで洋央紀は武藤さんに及ばない」と辛らつなメッセージを放った。
後藤に対して猛ゲキを飛ばしたミスターIWGPだが、もちろんその発言の裏には思惑が見え隠れする。「いまの洋央紀のラリアートプロレスじゃあ、あの武藤さんには勝てない。身体が大きくなってパワーに頼るだけじゃなく、もっと幅ってもんがないと。それには洋央紀がオレとの対戦を通じてどう変わるのか見極める必要がある」
そう言って眉をひそめたミスターIWGP。新日プロのご意見番は完全復帰を果たす次期シリーズで後藤の次期チャンピオンシップ挑戦を“査定”する。