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森繁は、死をもって生命力を証明する

 今年の世相を現す漢字が「新」に決まった。だが、それは世間の総意とは思えない。実は「死」なんて1文字も、秘かに票を集めていたのではないか? それ程までに、訃報の絶えなかった激動の1年。

 ところで、雑誌「circus」の1月号に興味深い記事が掲載されている。その名も「今年亡くなった人 お悔やみランキング」。順位は“忌野清志郎”が1位を獲得しており、つづいて“マイケル・ジャクソン”、“三沢光晴”といった錚々たる面々が名を連ねる。そして、10位には“森繁久弥”という、大御所中の大御所の名前も。
 この順位、芸能界での格を考えると低調な結果かもしれない。だが、無理もない。何しろ、「森繁」と「死」という関係性は、この四半世紀ずっと芸能界の定番のお約束ネタだった。たけしが「順番を守れ」と発言したのは、恐らく1980年代前半である。
 
 それにしても、死に際がやはりあの人らしい。何しろ“老衰”である。実にエネルギッシュだ。最期っ屁があまりに森繁流で、死んだというのに生命力を見せつけられた。この、ある種の“図々しさ”が、昭和の怪物の迫力の由縁だろうか。あまりにもな、森繁でしかない死に様に、またしても脱帽。
 
 葬儀では、涙を流す数名の役者仲間も見受けられた。「ずっと心の準備してきただろうに…」とも思ったが、やはり悲しいものは悲しいに決まってる。一人の人間が亡くなった、今生の別れなのだから。
 でも、ふと気付いたら、何食わぬ顔で屋根の上でヴァイオリンを弾いていてもおかしくない。全く持って気が抜けないのである。

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