ただ、このタイミングでの東山の出演となれば、7月9日に87歳で亡くなったジャニーズ事務所のジャニー喜多川さんについての何らかの言及があると注目されたのは確かだろう。ただ、番組の構成を見る限り、訃報前に収録がなされたものと見られ、ジャニーさんの死去については触れられなかった。
番組では、東山のジャニーズ事務所入りのエピソードも語られた。東山といえば、街でジャニーさんに直接スカウトされた伝説があるが、実情は少し異なるようだ。小学校を卒業した12歳の時、東山は渋谷へ遊びに行った。交差点の赤信号を電話ボックスの前で待っていたところ、車からジャニーさんが降りてきた。これはスカウトではなく、電話を使いたかったようで、ジャニーさんにとって東山は「あの坊主邪魔だなというのが第一印象だったよう」と話した。
さらに、デビュー時のグループ名である少年隊は、もともとは現在のジャニーズJr.に同じくデビュー候補生を指すもので、50人くらいいたメンバーから残った3人がデビューしたエピソードも語られた。これには、出演者のネプチューンの堀内健が両手を拡げたジェスチャーで示した通り、「多すぎる」といった印象を受けた視聴者が多いようだ。これには、ネット上では「少年隊って50人もいたのかよ。今のJr.の中心メンバーより多くね?」「ひとつの部隊だな」「どういう基準で選ばれたのかが気になる」といった声が聞かれた。ジャニーズ事務所入りの定番である写真付履歴書の送付などは、当時から存在していたものの、現在のようなシステム化はなされておらず、やはり、ほとんどがジャニーさんの直感によって選ばれていったのだろう。
ネット上では「この放送タイミングが重なるのも運命的だな」「東山の老けないイケメン具合は半端ない」「イガグリ頭の少年の現在の姿をジャニーさんはわかっていたのかな」といった声が聞かれた。変則的ではあるものの、はからずも追悼の意味合いを持つ放送となったと言えるだろう。