さて、そんな『24時間テレビ』だが、同時間帯に放送している裏番組にも影響しているようで、競合番組は軒並みダウン。そんな中、今やテレビ朝日を代表する人気番組である『ポツンと一軒家』は相変わらずの人気。『24時間テレビ』最大の注目ポイントである、ランナーのゴールシーンと時間帯が重複したにもかかわらず14.4%の高視聴率を記録したことが話題になった。
『ポツンと一軒家』は平均視聴率が20%を超えるほどの怪物番組。24時間テレビの全視聴者が最も注目しているゴールシーン最中の数字としてはかなりの高視聴率と言わざるを得ないだろう。
また、特筆すべきはその内容。この日の『ポツンと一軒家』は「夏休み特別編」と題し、所ジョージ、林修らレギュラー陣の出演はなく過去の総集編を放送。一度、視聴したであろう内容にもかかわらず、この高視聴率だったのである。これにはネットでも「再放送にもかかわらずこの数字はすごい」「ポツンと一軒家でなければヒトケタ視聴率の可能性もあり得た」など賞賛の声が挙がっている。
もっとも、今回の24時間テレビに合わせたかのような「総集編」の編成にはテレビ朝日側の計算もあったのではないかとされている。
「いくら、怪物番組の『ポツンと〜』でも、日テレのお祭りである『24時間テレビ』の真裏に放送すれば視聴率が低下するのは分かっています。そこでテレ朝は、新規撮影をしない総集編へと切り替えたのですが、総集編でもまさかの高視聴率をたたき出したので、さすがのスタッフも驚いたようです」(某放送作家)
その一方、大河ドラマ史上最低視聴率を毎週のように更新し続けるNHKの『いだてん』はついに、同番組および大河ドラマ史上最低となる5.0%を記録。ゴールデンタイムの番組としては、いつ打ち切られても不思議でない段階に入ってきた。
「今の『ポツンと〜』の猛勢は、裏のNHK『いだてん』で失望した大河ファンのシニア層を取り入れたことにありました。また日テレの『世界の果てまでイッテQ!』も常時15%以上を記録する大人気番組ですが、内輪ネタが多く番組の歴史が長いこともあり、新規の視聴者が入り込まない雰囲気でした。『ポツンと〜』は、それらシニア視聴者を取り込んだ。かつての大河がそうだったように、強力なバラエティが裏番組に入っても負けない強さを持っているのではないでしょうか」(同)
来年2020年の大河ドラマは再び戦国を題材にしたドラマに戻る。『ポツンと一軒家』は来年も怪物で居続けられるのか…?