18日の第31話は7・2%で前回よりも1・3%アップしたものの、第6話から第31話まで26話連続で1桁となってしまった。
「これまでの大河ドラマといえば時代劇がメイン。ところが、今回は1964年の東京五輪に向けての近現代の話。おまけに、途中から主役が中村勘九郎から阿部サダヲにバトンタッチ。これまでの大河にはない斬新な発想だったが、視聴者には受け入れられなかったようだ」(テレビ誌記者)
史上最低視聴率更新の“逆風”となったのが強力な裏番組。日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ!」、テレビ朝日系「ポツンと一軒家」はいずれも両局を代表する高視聴率番組として君臨している。
両番組が放送されている限り、長谷川博己が主演する来年の大河「麒麟がくる」も苦戦をしいられそうだが、意外にも局内では“楽観ムード”が漂っているというのだ。
「次回作は“悪役”ながら日本人になじみの深い明智光秀の生涯を描いた作品。大河ファンに愛される戦国時代が舞台の時代劇なだけに、『さすがに「いだてん」ほどは下がらないだろう』とみられている。ここ数年、大河の制作現場は『どこまで視聴率が下がるのか』とおびえてばかりだったが、あまりその心配をする必要はなさそう。『いだてん』の不振が『麒麟〜』の制作サイドにとって“追い風”になってしまっているようだ」(NHK関係者)
「いだてん」が数字を下げれば下げるほど、次回作の現場の士気は上がりそうだ。