ここまでの流れをかいつまんで説明すると、ビッグダディは1月4日の放送後、雑誌等のインタビューで撮影打ち切りを表明していた。そんななか、2月18日に「めちゃイケ」が「超痛快!リトルダディ」を放送。
本家ビッグダディをコピーしたリトルダディは爆笑ものだったが、パクられた「痛快!ビッグダディ」制作スタッフ側が激怒。「このままではビッグダディのイメージが悪くなる」と、本家を説得。これに折れたビッグダディが放送継続を決意。4月7日に「痛快!ビッグダディ14」がオンエアされた次第。
そんななか、「めちゃイケ」側は懲りもせず、5月5日、「超痛快!リトルダディ」第2弾を放送した。今回は本家をコピーした部分もあったが、アドリブも多く見られた。
そのオンエアのなかで、ナイナイ矢部浩之の口から、意外な事実が告げられたのだ。2月18日のリトルダディ放送後、ビッグダディ夫婦からフジテレビに手紙が届いたというのだ。その内容はクレームではなく、リトルダディの妻役のゆいさんが番組で着用していた緑の「どんまいパーカー」を、美奈子さんが欲しいと言って来たもの。
そういわれてみれば、4月29日放送の「痛快!ビッグダディ15」で首をかしげる場面があった。美奈子さんがリトルダディで使われたものと同じ緑の「どんまいパーカー」を着ていたからだ。もともと、美奈子さんが持っていたのは緑の「どんまいTシャツ」で、パーカーではなかった。これで、美奈子さんが着用していたものは、「めちゃイケ」側から提供されたものだったと判明した。
リトルダディには“ビッグダディ研究家”として、お笑いコンビ・ナイツの塙宣之が出演。ビッグダディに会いたいがために、香川県・小豆島の「島の接骨院」まで行き、施術を受けた塙によると、リトルダディについて聞いたところ、ビッグダディは「嫁と大笑いして見た」と語ったという。
はからずも、犬猿の仲どころか、交流があることが明らかになった両番組。これで、リトルダディは本家公認になったともいえる。本家の人気をキープするには、パロディの存在も必要悪と判断したということか…。
なお、5月5日の「めちゃイケ」は「超痛快!リトルダディ」がメーン企画ではなかったが、視聴率は10.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。通常は13〜14%程度を獲っており、今回は低調だった。
(坂本太郎)
【訂正】愛媛県・小豆島とありましたが、香川県・小豆島の間違えです、訂正してお詫び致します。