開幕前のバイクの衝突事故で天山が不調に陥りながら「友情パワー」で、なんとか7年ぶり2度目のトーナメント制覇を成し遂げた。この日は優勝賞金1000万円を受け取り、天山が「今回は迷惑掛けたから全部コジにあげる。オレは最強タッグの分でええわ」と友情を垣間見せた。
強固な友情で快進撃を続けるテンコジは、すでに視線の先に次なる標的となる全日プロ「世界最強タッグ決定リーグ戦」を見据える。天山が「今度はオレがコジにお返しせな」と言えば、小島も「テンザンとなら優勝狙える」とV宣言だ。
だが、前途は視界良好とはいえない。G1タッグを優勝したことで周囲から標的にされる立場となったことに加え、特に最凶軍団ブードゥー・マーダーズ(VM)から狙われるのは必至。VM軍と闇社会で繋がっている新日プロのドヒール軍団GBH真壁&矢野、飯塚高史から何らかの報復があってもおかしくない。
事実、今夏のG1クライマックスでは天山、小島ともにVM軍とGBHにそれぞれ襲撃され、不本意な結果に終わった。それだけに小島は「かつて天山はGBH、オレもVMにいたんで、いざとなったらテンコジのB面というか、裏テンコジを出せばいい」。目には目をとばかりにヒールファイトで応戦する構えだ。
「テンコジとして全部の勲章を獲る」。G1タッグ優勝でかつての輝きを取り戻したテンコジが今度は2大タッグタイトル制覇という偉業達成に向けて動き出した。