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中日・根尾に開幕遊撃手は無理? 与田監督、“まだ京田の域に来ていません”とバッサリ

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立浪和義

 中日ドラゴンズの春季キャンプはドラフト1位の大物新人・根尾昂選手の話題でもちきりだが、開幕遊撃手争いは厳しいかもしれない。与田剛監督の話を聞く限り、先輩のプロ3年目で2017年セ・リーグ新人王・京田陽太選手にはまだまだ及ばないようだ。

 野球評論家で元DeNA監督の中畑清氏は、7日放送の『追跡LIVE! Sportsウォッチャー』(テレビ東京系)で、根尾選手を取材。「今からでも十分開幕スタメンに間に合う」と太鼓判を押したものの、異論を唱える声が上がった。

 まず、中畑氏の異を唱えたのがドラゴンズの与田監督である。10日放送の『スポーツスタジアム☆魂』(中京テレビ)で、中日キャンプを訪れた村上佳菜子が与田監督を取材。村上の「根尾選手のライバルでもある京田選手。私、同い年なんですけど、どうですか」という質問に対し、与田監督は「まだ僕の中ではね、根尾と京田はライバルじゃないんです。根尾はまだその域に来ていませんから」と言い切った。

 また、野球評論家で元阪神の赤星憲広氏も、10日放送の『サンデードラゴンズ』(CBCテレビ)で「根尾選手(の開幕レギュラー)はないです」と断言。さらに「実績があるわけでもないですし、プロのレベルは甘くないですから」とコメントした。

 これに対し、ネットでは「高卒ルーキーが何を焦ってんのか分からない」「松井秀喜だって、ルーキーの時は開幕二軍だった」「過大評価ランキング、根尾はダントツの1位だと思う」といった声が上がった。

 セ・リ―グの高卒新人開幕スタメンは、1957年の元阪神・並木輝男氏、1959年の元巨人・王貞治氏、1988年の元中日・立浪和義氏以来は存在しない。

 同じドラゴンズのレジェンド・立浪氏は1年目から遊撃手としてフルイニング出場を果たした。当時ショートのレギュラー・宇野勝氏を二塁にコンバートさせ、その後中日の主力選手として活躍。「ミスター・ドラゴンズ」と呼ばれた。このレジェンドに根尾選手も憧れて「開幕戦出場」と、気持ちが焦ったのかもしれない。

 7日付の『中日スポーツ』では、立浪氏と与田監督の対談を掲載した。立浪氏からの「(根尾選手に対し)監督としてどういった方針をお持ちですか」という質問に対し、与田監督は「一番の目標はドラゴンズで15年、20年と活躍できるスターになってほしい」と答えた。

 根尾選手の起用法は、与田監督にとって、一番の難問かもしれない。

文・内木未希

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