デーモン閣下が憤慨しているのはNHK Eテレで放送中のテレビアニメ『ねこねこ日本史』。このアニメの64話に「デーモン風高杉」というデーモン閣下そっくりのメイクを施したキャラクターが登場する。このキャラクターは事前にデーモン閣下側の許諾を得たキャラクターではなかったのだ。閣下は15日付のブログで「『デザイン上「偶然」とか「たまたま」似てしまった』ではなく、名前も含めて明らかに【吾輩の姿の無断使用】である」と指摘していた。
Eテレ側は3月19日未明、『ねこねこ日本史』の公式HPから「デーモン風高杉」を紹介する項目を削除。現在、Eテレ側のホームページに正式な謝罪文などは掲載されていないが、騒動の大きさから考えて「デーモン風高杉」が登場するエピソードは今後、非公開となる可能性が高い。
ここで意外に思われたのが、デーモン閣下の激怒ぶりである。デーモン閣下は現在、Eテレでは『ニュースで英会話』に月1回レギュラー出演しているほか、NHK総合では『サンデースポーツ』など、いくつかのNHK番組に出演。相撲解説者として長年活躍しているからだ。
普通のタレントなら、局側とトラブルになり番組を降ろされるのを恐れて、このような訴えを起こさないのが常だが、デーモン閣下は「天下のNHK」にも臆することなく肖像権の侵害を訴えている。
デーモン閣下の勇気ある姿勢に対し、ネットユーザーからは「かっこいい」「よく言った」などと絶賛の声が多く上がっている一方、デーモン閣下には「前地獄副大魔王にして悪魔教教祖」という設定もあるため「シビアで真面目すぎる一面が見えて少しガッカリした」との声も多くある。
いずれにせよ、「悪魔は怒らせたら怖い」ということか…。