人気を背負うだろうアイルラヴァゲイン、アドマイヤカリブの両馬にはどうしても信頼が置けない。
ラヴァゲインは未経験のトップハンデ58.5kgはもちろんのこと、約8カ月ぶりだった前走で激走した反動が気になる。カリブも前走がダートと一貫性のない使い方が気に入らないし、昨年のジュニアC、白秋Sの勝ち切れないイメージが拭えない。
ならばスパインで十分勝負になる。前走8着で人気を下げるようなら、配当的にもおいしい。
その六甲アイランドSはまったくの参考外。連闘に加え、初の関西遠征、昇級戦という三重苦だった。それでいて、いつも通り抜群のテンの速さでハナを奪い、阪神の急坂も気にせず、直線では二の脚を使う見せ場タップリの内容。勝ち馬から0秒5差なら悲観する必要はない。
事実、まだ成長途上だった3歳時の奥多摩S(準オープン)では、タフな東京芝1400mが舞台だったにもかかわらず、0秒1差3着に粘逃。最大の武器であるスピード能力はこのクラスでも通用することは明らかだ。今回は2勝している得意の中山の6F戦。手綱を取る吉田隼騎手も「もし出負けしても取り返せるスピードがある」と自信を見せている。
17日の追い切りでは南Dコースで終い1F12秒4(直一杯)を計時、切れ味鋭い動きを見せた。前走の輸送で減った馬体も回復しており、絶好といえる状態に仕上がっている。
ハンデも55kgの据え置きなら、スピードで押し切る可能性が大だ。