全国ネットで調子が良いのは、クイズ番組や旅番組ばかり。今年9月〜10月の改編期では、類似番組が増える可能性は高いと考えられる。このままバラエティー番組は完全に消えてしまうのだろうか?
「確かに全国ネットで純粋なバラエティー番組を制作するのは難しくなりました。しかし、ここへきて元気なのがローカル番組です。大阪、福岡、名古屋などのテレビ局は、お笑い色の強いバラエティーを放送し成功を収めています」(構成作家)
名古屋では、今田耕司、東野幸治がMCを務める『本能Z』(CBCテレビ)、大阪では、千鳥がレギュラー出演する『相席食堂』(朝日放送)、福岡では、かつて東京で活躍していたゴリけんとパラシュート部隊が出演する『ゴリパラ見聞録』(TNCテレビ)など、多種多様なバラエティー番組が放送されている。
「東京に住んでいる人は、基本的に地方局の番組を観ることはできませんが、今は民放テレビ局が連携した公式テレビポータルサイト『TVer』で、関西の番組の一部を観ることができます。前出の『相席食堂』や『千原ジュニアの座王』(関西テレビ)、『吉本超合金A』(テレビ大阪)などは、バラエティーに飢えているお笑いファンには好評のようです。視聴者が増えれば、他のローカルテレビ局も参入するかもしれません」(お笑いライター)
東京でも『ゴッドタン』(テレビ東京系)や『くりぃむナンチャラ』(テレビ朝日系)、さらには『水曜日のダウンタウン』(TBS系)など、「楽しい」ではなく「面白い」と感じる番組はまだまだ残っている。このままキー局と地方局に切磋琢磨してもらい、バラエティーの灯火を消してしまわないようにと願うばかりだ。
記事内の引用について
千鳥スタッフ【公式】Instagramより
https://www.instagram.com/chidoristaff/