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着々と“反撃”するゴーストライター問題が発覚した佐村河内守氏

 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は17日、今年2月にゴーストライター問題が発覚した佐村河内守氏を題材にした、5月24日放送のフジテレビ系のバラエティー番組「IPPONグランプリ」の審理入りを決定したことを発表した。

 BPOによると、同番組では冒頭、「幻想音楽家 田村河内さんの隠し事を教えてください」という「お題」を提出。出演したお笑い芸人たちが次々に回答する模様を放送した。それに対し佐村河内氏は11月4日付けで申立書をBPOに提出。お笑い芸人から「髪もゴーストヘアー」、「聞こえる、聞こえないはともかく、耳が性感帯」などと佐村河内氏の身体的特徴や生理的特徴(聴覚障害)および音楽的才能を揶揄する回答が出たとし、「一音楽家であったにすぎない申立人を『お笑いのネタ』として、一般視聴者を巻き込んで笑いものにするもので、申立人の名誉感情を侵害する侮辱に当たることが明らか」として当該番組内での謝罪を求めた。

 フジテレビはBPOに書面で回答。佐村河内氏を想定したことを認めた上で「自らの楽曲として公表しながら、実際には第3者の創作による部分が極めて大きいものであったことに関して申立人が社会的に批判されることは、やむを得ないこと」などと反論したというのだ。

 「3月の謝罪会見以来、佐村河内氏が公の場に姿を見せていない。ゴースト発覚で、収入減が絶たれ、今後、仕事も来ないので生活が苦しいと思われるが、8月には自身の謝罪会見を取り上げたTBS系情報番組『アッコにおまかせ!』についてBPOに人権侵害を申し立て、BPOは審理入りを決めた。今になって着々と“反撃”しているだけに、今後は、人権侵害および名誉毀損でテレビ番組や週刊誌などに損害賠償を求めた民事訴訟を起こす可能性もありそう」(芸能記者)

 会見を開き、ゴーストをつとめていたことを公表した、作曲家でピアニストの新垣隆氏はタレントとしてブレーク。ガッチリタッグを組んでいた2人だが、大きく明暗を分けてしまった。

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