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このまま穏便に収束しそうな佐村河内守氏のゴーストライター問題

 2月初めに18年間ゴーストライターが楽曲をつくっていたことが明らかになった、全聾(ろう)で「現代のベートーベン」と呼ばれていた作曲家の佐村河内守氏だが、会見を行い自らゴーストライターをつとめていたことを公表した作曲家の新垣隆氏が、佐村河内氏が「共作」という形で自分にも著作権があるとアピールされていることついて、一部の楽曲については主張を受け入れる意向を示したことを一部スポーツ紙が報じている。

 騒動の経緯を振り返ると、問題発覚直後、新垣氏が会見。新垣氏は「「(佐村河内氏の耳が)聞こえないと感じたことは一度もない」と明かし、「彼は障害者ではないと思います」と断言。その後、「週刊文春」(文芸春秋)では佐村河内氏の“嘘”を徹底的に追求するも、佐村河内氏は弁護士を通じて謝罪コメントを発表するも姿を見せなかった。

 3月に入ってようやく佐村河内氏が都内で会見。謝罪こそしたものの、「耳に関することすべて、新垣さんはうそを言っています」、「新垣さんほかを名誉棄損で訴えます」など強気の姿勢だった。

 その後、騒動に大きな動きはなかったが、今月に入り、一部スポーツ紙が佐村河内氏が新垣隆氏に対し「共作」という形で著作権があると新垣さんにアピールしていることを報じ、新垣氏は5日に千葉県内で行われた演奏会に出演した際「名義を共同とするものと、そうでないものに分けたいという気持ちはある」と一部佐村河内氏の主張を受け入れる意向があることを明かしたというのだ。

 「会見では『訴える』と強気だった佐村河内氏だが、新垣氏を牽制するためのポーズ。今後、金を稼げる術はないので、少しでも著作権を認めてもらって、自分の実入りを確保しようという戦略に変えたようだ。新垣氏はいろいろ仕事があるので、これ以上、佐村河内氏にかかわりたくない様子。このまま静かに騒動が収束しそうだ」(芸能記者)

 何らかの形で再び佐村河内氏が公の場に登場する日はあるのかが注目される。

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