13日の両国大会を最後に渡米する棚橋は、この日PREMIUMに初登場した。2007年2月に激突して以来となる金本との一騎打ちを行った。
執ような左足攻めに苦戦を強いられる。度重なるアンクルホールドにタップアウトしかけたが、負けじとテキサスクローバーズホールドで応戦して形勢逆転。最後はきっちりハイフライフローで3カウントを奪取した。
20分を超える熱戦を制して試合後は「すっげーきついせん別を貰った。全世界を相手に闘って帰ってくる」と誓約した。思い返せば、9・21神戸大会後に突如「アメリカからオファーが来た。さよなら」と米TNA遠征の意思を表明して以降は多くを語らなかった。
しかし、その胸の内には次なる野望があった。「ダメダメの今のオレが復活するためにも、TNAのトップを倒してベルトを獲りたい」
TNAヘビー級タイトル奪取といえば、2006年に初めてIWGPヘビー級王者になった第一次政権の時から抱いていた目標。今回の遠征で棚橋は、日本人初のTNA王座を狙っている。