「それは、ファミリーレストランのデニーズです。少年隊では錦織一清さんが行ったことを、かつて雑誌で語っていましたが、SMAP(解散)、V6の井ノ原快彦さんと坂本昌行さん、長野博さん、KinKi Kidsの堂本剛くん、嵐、KAT-TUN、Hey! Say! JUMP、A.B.C-Zなど、デビュー組の多くが駆け出しの頃、連れて行ってもらっています。ジャニーさんの決め台詞は、『好きなもん食べちゃいなよ』だとか」
現在、映画初出演にして初主演作となった『トラさん〜僕が猫になったワケ〜』が絶賛公開中のKis-My-Ft2・北山宏光も、デニーズでジャニー氏から「好きなものを好きなだけ食べていいよ」と言われている。北山はジャニー氏が、Jr.たちはどんなものを注文するか、話しているときの様子・内容はどうか、誰がトークを回しているかなど、素人の少年たちの特性をデニーズという食事の場で見定めているのではないかと分析する。
「うまい料理屋あんだよ」が定番の“口説き文句”だと証言するのは、現在のJr.たち。Jr.たちの学びの番組として有名な『ザ少年倶楽部』(BSプレミア)は、03年から東京・渋谷にあるNHKホールで公開録画されているが、この徒歩圏内にあるデニーズは有名な溜まり場。目撃談がかねてから多いことで知られる。
KinKi・剛と一緒に行った時に、ジャニー氏が注文したのはメキシカンドリア。だが、アメリカで幼少期を過ごしたジャニー氏の発音が良すぎて、店員が聞き取れず、「はい、はい、はい?」と困っていた様子を、剛は微笑みながら静観していたという。
同じく関西出身で、元NEWSの現在は舞台を中心に活躍する内博貴は16歳の時、「世界一おいしいステーキを食べに連れて行ってあげるよ」と言われ、ファミレスに案内されている。
ファミレスとジャニー氏は切っても切れない関係。庶民派感覚を忘れないことも、ジャニー流経営哲学かもしれない。
(伊藤由華)