「越冬隊と樺太犬タロ・ジロの物語で、83年に高倉健主演で公開された映画『南極物語』のリメイク版。同映画は興行収入約110億円で、03年に『踊る大捜査線2』に抜かれるまで実写邦画の歴代興行成績1位だった。高倉健のイメージを払しょくできるかどうかがカギだが、キムタクはどんな役でもキムタクだから問題ないだろう」(民放のドラマ関係者)
94年に雑誌「anan」の「好きな男ランキング」で1位を獲得し大ブレイクしたキムタクには続々と主演ドラマが舞い込んだが実にいろんな役を演じた。
連ドラ初主演となった月9「ロングバケーション」(フジ、96年)では冴えないピアニスト役、「ギフト」(フジ、97年)では記憶喪失の「届け屋」役、「ビューティフルライフ」(TBS、00年)では美容師役、映画版もヒットした「HERO」(フジ、01年)では型破りな検事役、「GOOD LUCK!!」(TBS、03年)ではパイロット、「プライド」(フジ、04年)ではアイスホッケー選手、「エンジン」(フジ、05年)では再起を目指すレーサー、「CHANGE」(フジ、08年)ではついに総理大臣役、「月の恋人〜Moon Lovers〜」(10年、フジ)ではインテリアメーカーの社長役と実に多種多彩。
映画の主演は少なく、「HERO」と「ヤマト」以外では「武士の一分」(06年)の武士役がある。
とはいえ、これまでシリーズ化された作品はなく、映画化されたのは「HERO」のみ。
「あまりにもコロコロ役が変わるからひとつひとつの役のインパクトが薄い。キムタク自身もひとつの役のイメージがつくことを嫌っている」(同)というが、南極越冬隊の後はどんな職業に“なりきる”かが注目される。