19年8月に刊行された、ノンフィクション作家小松成美による同名小説が原作となっている本作。歌手の浜崎あゆみを「アユ」、エイベックス株式会社現会長の松浦勝人氏を「マサ」として、二人を巡るラブストーリーが描かれており、ドラマ初出演となる歌手の安斉かれんと俳優の三浦翔平のダブル主演作となっている。
第1話は、スターを夢見て福岡から上京してきたアユ(安斉かれん)が、六本木のディスコでレコード会社「A VICTORY」のカリスマプロデューサー、マックス・マサ(三浦翔平)と出会い――というストーリーが描かれた。
「舞台が90年代ということもあり、作中には『A VICTORY』のモデルとなった『エイベックス』と関わっていたアーティストをオマージュしたアーティストが多く見られました。当時大ヒットを飛ばしていたTRFはUSGとして登場し、TRFの楽曲を披露。また、マサが『A VICTORY』に所属するアーティストの三ツ谷(和田颯)に新たに仕掛ける男女3人組のユニット・Over The FactことOTFのリーダーを任せるというシーンがありましたが、これはEvery Little Thingのオマージュ。三ツ谷はEvery Little Thingの元メンバー・五十嵐充と思われ、エイベックスファンからは、『モデルを推測するのも面白い』『大好きだったころのエイベックスのアーティストがたくさん出てきて最高』という喜びの声が聞かれていました」(ドラマライター)
一方で、「ひどい」と指摘されていたのは、TRFをプロデュースしていた小室哲哉をオマージュしたカリスマプロデューサー・輝楽天明(新納慎也)。
「当時、小室は名実ともにカリスマで、イケメンとしても知られていましたが、輝楽天明は奇天烈な服を着用し、濃いメイクをしている癖の強い人物に。作中では、マサと輝楽は確執があるように描かれていましたが、悪意をも感じさせるオマージュには『これはひどい…』『こんな感じじゃなかった』という困惑が寄せられていました。とは言え、ツッコミどころの多いセリフや演出などで、すでにドラマファンの間でギャグドラマとして人気が出始めている本作。今後にも期待が集まっています」(同)
深夜帯ながら、視聴者の注目を多く集めるドラマの一つとなったようだ。