逮捕されたのは、青山学院中等部(東京都渋谷区)と、早稲田高校(新宿区)の男性教諭。ともに、誰しもが知る名門校だ。
まず、警視庁成城署は9月20日、世田谷区の路上で7月7日午前0時40分頃、帰宅途中の女子高生(17)につきまとい、背後から尻を触り、胸元に1万円札を差し入れたとして、青山学院中等部の教諭の男(33)を都迷惑防止条例違反容疑で逮捕した。
同署によると、男は「声を掛けたら話をしてくれると思ったが、相手にされなかった。1万円札を出して気を引こうと思った」と供述している。当時、男は酒に酔っていたが「意識はあった」と話しているという。
青山学院の調査によると、男は運動部の顧問も務めており、学校の同僚との飲み会で飲酒し、最寄り駅から自宅に帰る途中だった。ただ、「女子高生の体を触れたことは事実。でも、触れたのは肩とかで、尻ではない」と説明しているという。
青学広報部は「不祥事を深くお詫びします。事実関係を確認し、厳正な処分をします」と話している。
次に、警視庁巣鴨署は20日、4月に文京区の自宅で女子高生(17)にわいせつな行為をしたとして、都青少年健全育成条例違反の疑いで早稲田高校の教諭の男(37)を逮捕した。
両署によると、2人とも容疑を大筋で認め、既に釈放されている。
この2つの件は、いずれも事情が異なり、一様に比べることはできないが、教育者にあるまじき行為であることは間違いない。
(蔵元英二)