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『意味はあるのか』玉川氏、安倍総理のトランプ大統領“おもてなし”を批判 羽鳥アナ「やんなきゃいいのか」と対立

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安倍晋三総理大臣

 27日放送の『モーニングショー』(テレビ朝日系)で、コメンテーターの玉川徹氏が来日中のドナルド・トランプ大統領に対し、安倍晋三総理大臣を中心に「おもてなし」をしていることについて独自の理論で苦言を呈し、物議を醸している。

 番組では、トランプ大統領が来日後、六本木からヘリコプターで千葉県内のゴルフ場でゴルフを楽しみ、安倍総理がカートを運転するなどしてもてなしたこと、そして昼食にアメリカ産の肉などを使った特製ハンバーガーを出したことなどが紹介される。

 これについて玉川氏は、まずトランプ大統領がヘリで千葉に向かったことに触れ、「六本木にヘリポートがある。あそこはカリフォルニア州。アメリカの軍隊のヘリで日本の国内で移動する。それを日本の総理が現地でお迎えする。ここにすべてのことが象徴されている」

 などと、不満を見せる。発言に司会の羽鳥慎一は露骨に嫌悪感を顕わにし、ゲストの田崎史郎氏が「それを否定すると日米安保条約を否定することになる」と制す。しかし、玉川氏はこの後も基地などについて不満を述べた。

 見かねた羽鳥が話を先に進めるが、玉川氏は安倍総理がトランプ大統領に対し、大相撲観戦や炉端焼き店でもてなしたことについて、

 「これだけおもてなしをして、仮に日本が思うように進むのなら税金使ってやるのも意味があるのかと思うけど、トランプ大統領ってそういう人じゃないですよね」

 と噛み付く。これに羽鳥が「そこは難しい。じゃあ、やんなきゃいいのか」と反論すると、

 「だったら、やるべきことはそこじゃなくて、タフな交渉をやるべきじゃないのか」

 と批判する。羽鳥は「交渉方法の1つでは」と食い下がると、玉川氏は「それが効くか?」と笑う。「ゴルフやって相撲見せて炉端焼きを見たからよろしくねというわけではない」と反論した。

 コメンテーターの石原良純はおもてなし手法に疑問を示しながらも、「トップ同士の信頼関係が外交に反映されないことはない」と話し、田崎氏が「今回の来日された目的は天皇陛下の即位に伴ってお祝いに来られたということで、国賓としてもてなしている。貿易の話をしに来たわけではない」とコメント。貿易の話をトランプ大統領がツイートしていることについては、実際は話をしていない可能性が高く、「大統領選再戦へのアピールではないか」とし、玉川氏を「黙らせる」形となった。

 玉川氏の「本当にもてなしに意味があるのか」発言に、ネットユーザーは「日本人の心を持っているとは思えない」「天皇陛下をお祝いに来ているのだからもてなすのは当然」と怒りの声を上げる。また、「外交する上でトップ同士の信頼関係は必要」「いい印象を積み重ねることは決して無駄にならない」と反論が上がり、中には「人をもてなしたことがないから平社員なのでは」という厳しい声や、「韓国のムン大統領が完全無視されたから嫉妬しているのでは?」と穿った見方をするネットユーザーもいた。

 一方で、安倍総理に常日頃から批判を浴びせている層からは「その通りだと思う」「税金の無駄にしか思えない」「政権しか得をしない」など、擁護の声が上がった。

 様々な声があるが、国賓として迎えている友好国の大統領をもてなすことは、日本の国民性を考えると当然のこと。タフな交渉をやるべき相手であるからこそ、信頼関係を深めておくことも重要だろう。

 それを「外交で有利にならないのなら意味はない」とバッサリ切り捨てしまうのは、批判されても致し方ないだろう。

文 神代恭介

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