これまで、同ドラマは初回(7月7日)=19.4%(数字は以下、すべて関東地区)、第2話(14日)=21.8%、第3話(28日)=22.9%、第4話(8月4日)=27.6%、第5話(11日)=29.0%、第6話(25日)=29.0%と右肩上がりの急上昇をしていたが、第7話(9月1日)にして、30.0%を記録した。
連続ドラマで、視聴率30%を超えたのは、11年10月期の、あの「家政婦のミタ」(日本テレビ/松嶋菜々子主演)以来。「家政婦のミタ」は最終話(11話)で40.0%をマークしたが、第10話までは30%には届いておらず、「半沢直樹」の第7話での30%超えは、まさに快挙といえる。最終回前で30%を超えたのは、05年1月期の「ごくせん」第2シリーズ(日テレ/仲間由紀恵主演)第8話(30.0%)以来、8年半ぶり。
「家政婦のミタ」は全11話平均で25.2%だったが、「半沢直樹」は第7話までで、すでに平均25.0%となっており、平均視聴率での「ミタ」超えも夢ではなくなった。
「半沢直樹」の高視聴率の影響をまともに受けたのが、日テレの「行列のできる法律相談所」(日曜日午後9時〜)で、1日の放送は8.2%と散々だった。
「行列〜」といえば、前週(8月25日)、「24時間テレビ36 愛は地球を救う」の放送枠内で、チャリティーマラソンランナーである森三中の大島美幸がゴールできず、「行列」内にゴールがずれ込んだため、同番組の視聴率は27.5%に跳ね上がり、「半沢直樹」の視聴率に大きな影響を与えた。
これが、日テレの作為的な「半沢直樹」潰しとの疑惑が出ているが、日テレはこの時間帯で、27.5%→8.2%と3分の1以下の急降下。前々週(8月18日)の17.3%と比較しても、半分以下に落ち、まさにTBSの強烈な「倍返し」を食った格好。
日テレの日曜日午後7時台〜9時台は、高視聴率のバラエティ番組が並んでいるが、1日に関しては、「行列」のみならず、「ザ!鉄腕!DASH!!」(午後7時〜)=12.2%、「世界の果てまでイッテQ!」(午後7時58分〜)=11.8%も低調で、総崩れだった。
これは、裏のテレビ朝日「土屋アンナ&冨永愛vsよゐこ 過酷!!真夏の無人島で2泊3日? 0円生活!! 真夏の5時間スペシャル」(午後6時30分〜午後11時24分)が時間帯によって、15%を超えた影響もあるとみられる。
また、テレ朝「DOCTORS2 最強の名医」(沢村一樹主演/木曜日午後9時〜)第8話(8月29日)が、20.0%と大台を突破した。今クールで、20%を超えた連ドラは「半沢直樹」に次いで2作目。これまでの最高は、初回(7月11日)の19.6%だった。
NHK大河ドラマ「八重の桜」(綾瀬はるか主演/日曜日午後8時〜) 第35話(1日)は14.2%で、前週より0.8ポイントアップした。
(坂本太郎)