「日テレもそこまでやるか! って感じです。絶対にわざとでしょ。あまりにも手口がせこすぎる」。こう憤るのはTBS関係者だ。同様の声は複数の同局関係者から漏れ伝わってきている上に、他局関係者からも「日テレは露骨だな」という声があがっている。
なぜ日テレとは関係ないTBS関係者が怒るのか。結局大島がゴールしたのは、「24時間テレビ」放送終了後の午後9時から放送された「行列のできる法律相談所」内だ。その真裏では、TBS系大ヒットドラマ「半沢直樹」が放送されていたのだ。「要するに、大島のゴールをちょっとでも遅らせ、『半沢』の視聴者を奪おうという姑息な作戦だとみられているのです。毎年ゴールする前後は高視聴率を叩き出しますからね」とテレビ局関係者。
ゴール目前の大島の姿は視聴者を引き付け、高視聴率を獲得した「24時間テレビ」に続いて「法律」も平均視聴率27.5%、瞬間最高視聴率33.6%を記録した。これは通常の2倍以上の数字で、「半沢」の一定数の視聴者を奪ったことは間違いないだろう。「そもそも大島の走行距離88キロは、そんなに厳しいものではない。それに『24時間テレビ』と『行列』の総合演出は同一人物ということも、疑惑に拍車をかけているのです」と前出関係者。
だが一方の「半沢」は露骨な“半沢潰し”ともとれるやり方などもろともせず、関東地区では平均視聴率29.0%、瞬間最高視聴率33.6%。関西地区では平均視聴率で30%を超えた。「大島がゴールしたのが午後9時20分頃だったにもかかわらず、この数字を取ったということはあまりにも見事です。今後クライマックスに向かうにつれて、ますます視聴率は上昇するのではないか」と前出関係者。
どんな手口を使おうとも、「半沢」の勢いを止められるものはなさそうだ。