1公演約40曲3時間半にも渡る弾き語りライブは、ステージにグランドピアノとキーボードと奥華子ひとり。楽曲が生まれた頃のエピソードや楽曲へ込めた想いなどを1曲ずつ振り返りながら、弾き語りで丁寧に歌い上げていく。最終公演では奥華子が手がけてきた数々のCMソングも惜しみなく披露、2日間4公演に及ぶ全曲ライブ最後の曲として奥華子が選んだのは、シングル曲ではなく意外にも3rdアルバムに収録された1曲、「透明傘」。
「ラストの曲は“初恋”じゃないんです。この154曲の中で一番と言ってもいいほど自分が好きな曲で、(曲の)テーマは恋愛ではあるけど、恋愛じゃなくても、やっぱり目に見えないもの形がないものこそ大切なんだなっていうことに気付けるかどうかが自分の幸せの気持ちに繋がっていくんだというのが、全曲自分で歌っていて大きなテーマとしてあるのかなって…。そのことをこの曲にギュッと閉じ込められたような気がしています。なので、敢えてこの曲を最後に歌わせていただこうと思います」と伝えると、優しくも力強く真っ直ぐに思いを込めてラスト一曲を歌い上げた。
全曲ツアーを終えて奥華子は「自分の歴史を振り返りつつ、でもやっぱり歌を聴いてくれた人がいてくれたからこそ、曲を作ってこれたんだなと改めて実感しました。はじめは不安だったけど、終わってみれば、まだいけるような気がする(笑) 私自身、本当に楽しかったです。ありがとうございました。新曲も発表できたし、まだまだこれから頑張ります!」とコメントを寄せた。
なお、今月27日にデビュー11周年を迎える奥華子は、7月29日〜8月2日に香港にて開催されるアジア最大級のアニメコンベンション「ACG香港 2016」(Asia Ani-Com&Game Hong Kong)への出演が決定している。奥華子の出演は7月29日、初の香港ライブとなる。また、8月13日には上海にて海外では初の単独ライブ、そして9月にはSilent Siren主催の夏フェス「サイサイフェス2016」への出演など、8月以降も数々のイベント出演が決定している。新曲「思い出になれ/愛という宝物」は9月21日に発売。