現在、IGFのエース(?)として様々な相手と対戦してきた小川。「リスタートする意味でも、旗揚げした気分でやっていくのがいいんじゃないか」と今大会を再出発の場と捉えている。
前回3・15広島大会では三冠ヘビー級王者の“帝王”高山善廣と激しい場外戦などを繰り広げ、遺恨は深まるばかり。一騎打ちの機運が高まっていたが「高山だろうが、誰だろうが時代を見極めながらできる奴がいい。外国人でもいいし、日本人でもいい」と迎撃を宣言した。
さらに「お客さんを(大勢)入れているのは、IGFだけだと思う。自分を高めるにはいいところ。これまでオレはいろんなところに上がってきた。今度は団体の垣根を越えて来いよ」と再度訴えた。
また、参戦が噂されているレジェンドスリートップの長州力、藤波辰爾、初代タイガーマスクについては「IGFのマスターズみたいな感じの枠を設けてもらって、その年代同士でやってもらえればいい」と相手にしなかった。
すべてはプロレス界復興のため。「新しい奴が売れて、芽が出てくれば」と暴走王は救世主の誕生を願っていた。
◎「子供つくれ」澤田に珍指令
この日は、“小川の弟子”澤田敦士のアメリカ武者修行も決まり、猪木、小川から珍指令が下された。
6月からアメリカの東海岸を中心に修行の旅に出ることになった澤田。「とにかく今以上のものを。一番はプロレスの技術であったり、体力、精神力であったり」と大マジメに意気込みを語った。
だが、師匠が望んでいるのはプロレスの技術の向上だけではない。小川からは「ナイフで切られてこい」と指令がとんだかと思えば、猪木からは「向こうで子供をつくってこい。各州ごとに、ムフフフッ」ととんでもないアドバイスを受けた。
どうやら“ひと皮向けろ”というのが今回の修行のテーマになりそうだ。