名古屋から遠く離れた山口県では、原発建設予定地にある海上の埋め立てを強行する中国電力と反対派の住民、団体の間で対立が深まり、騒動になっている。
2010年10月15日に中国電力側が作業船を派遣して埋め立てをおこなおうとしたが、祝島の漁船が行く手を阻み、結局その日の工事は中止となった。
海上保安庁や経済産業省も動向に注目している。10月16日以降も埋め立て作業をおこなうとのことで、反対派は警戒を強めている。
中国電力はホームページ上で、妨害禁止仮処分命令が正式に裁判所から出ている旨を発表している。反対派からは、納得できないとの声も多い。
今回、埋め立てを強行しようとした時期がCOP10の開催と重なっているため、ツイッターやSNSサイト等を通じて多くのカキコミがされ、かえって注目を集めることになった。
また、電力側が汚水を海に流出させたということで警察が出動するような事態にもなっている。汚水流出騒動について、中国電力のホームページでは特に触れてはいないようだ。
電力側が原発を建設する理由としては、エネルギー資源に乏しい日本で安定したエネルギー確保と石油資源よりクリーンなエネルギーで二酸化炭素を減らすという目的がある。反対派の声としては、原発リスクであったり、豊かな海を次世代に残そうという目的がある。
解決の糸口はまだ見えていない。