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残業時間が60時間を超えると幸福度が上がる?

 2月8日に放送された『ワールドビジネスサテライト』(テレビ東京系)では、人材派遣などを行っているパーソルホールディングスと東京大学が共同で取り組んだ、残業に関する調査を特集。

 東京大学の中原淳准教授は、

・仕事がデキる人や管理職への業務の集中
・上司や同僚が残業していると先に帰りにくいという感染
・辛いはずなのに満足感を見出す麻痺
・残業が習慣化した人からその部下に遺伝

 これらの4つが残業を助長していると報告した。

 また、残業時間が長くなるほど幸福度は減少するが、月の残業時間が60時間を超えると、急に幸福度や会社への満足度が高まる現象に中原准教授は注目。この現象について「ランナーズハイみたいなものがある。熱心に仕事をしているので、ハイになっている」と語る。これは“辛いはずなのに満足感を見出す麻痺”状態になっており、この状態が続くと、心身の健康を害する恐れがあると警告した。

 また、番組では、業務を効率化してくれるツールとして注目を集めている“チャットワーク”を取り上げた。

 海外の様々なビジネスチャットツールが、日本に上陸しつつある現状を踏まえて、チャットワークは残業削減につながる取り組みを積極的に行い、他社との差別化を図っているようだ。

 例えば、代行業者が取り次いだ電話内容をチャット上に表示するサービスを開始し、わざわざ電話をかけ直す手間を省くことを可能にした。

 チャットワークを運営するChatWork株式会社のCEO山本敏行氏は「自社でやらなくていいようなことを、チャットワークだけでできるようにしていきたい」と今後の抱負を語った。

 働き方改革が叫ばれ始めて、ある程度時間が経った。だが、なかなか残業時間の削減や業務の効率化は進んでいない。

 サービスやツールを充実させるばかりでなく、どうすれば豊かな働き方を実現できるのか、国民一人一人がキチンと考えることも、大切なことのように思える。

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