あるテレビ関係者は話す。「紳助さんの引退騒動の前に発覚していたら、こんなものでは済まなかったかもしれませんね。芸能界は8月と2月は“ネタ枯れ”(の時期)と言われ、ニュースソースが少ない。普通ならマスコミがこぞって報道し、当面出演を自粛となるところですが…。特に日テレなどは、まだ“紳助パニック”を引きずっていて、『ZIP!』にまで気が回らないといったところでしょうか」。黒い交際疑惑で島田紳助が突然引退してしまい、番組の差し替えや撮り直し、編集し直しでてんやわんやだったところに発覚した山口の不祥事、テレビ制作関係者に言わせると「吉本興業への対応で忙しいときにジャニーズまで対応していられない」といったところが本音のようだ。
また、日本テレビには山口をいま引っ込めるわけにはいかない事情も。前出のテレビ関係者は「TOKIOがレギュラーを務める『ザ!鉄腕!DASH!!』(日曜午後7時)の特別企画として、福島第一原発から30キロ圏内にあるDASH村(浪江町)で、放射性物質のデータ採集と、ひまわりを植えて土壌の浄化実験を継続的に行っていくことを会見で発表したばかりなんです。初回放送は9月11日なので、中心メンバー山口の出演シーンを削除なんていまさらできない。出演自粛でモザイクなんて入れたりしたら、それこそジャニーズ事務所の怒りを買って関係は最悪になる。ジャニーズ事務所が騒動収束に積極的に動いたわけではなさそうですね。不祥事発覚直後、日本テレビが謝罪会見の場所を提供したのは、そのあたりにも理由がありそうですよ」と話す。
日テレの対応で“DASH村復興プロジェクト”はお蔵入りを免れたようだが、今回の山口へのテレビ局の対応が、今後の芸能人の不祥事対応への悪しき前例にならなければいいが。
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