「付き合って1年ほどになる彼氏がいたのですが、とにかく靴屋が大好きな人でした。お給料が入れば、いつも必ず私に『買ってあげるから靴屋行こう』と言って、連れて行かれるんです。でも、靴なんて、ある程度あったら十分じゃないですか。なので、必要ないと伝えるのですが、『靴のデザインを見るのが好き』とか言って、強引に連れて行かれました」
彼は靴好きと言いながら、自分の新しい靴はなぜかほとんど買っていなかったとのこと。また、靴屋以外にも彼が頻繁に行きたがる場所もあったという。
「彼には、お城にも観光でよく連れて行かれましたね。歴史が好きなのかと思って色々質問するのですが、何も知らないんです。あと、足の角質を食べてくれるドクターフィッシュもよく行きました。その謎のデート現場のローテーションが続いたことで、ある共通点に気がついたんです。彼は、いつも現場で視線の先に別の女性がいるんですね。凝視ではなくチラチラ程度のため、最初は気付かなかったのですが、何度も行くうちにおかしいとわかりました。お城は階段が急ですし、ドクターフィッシュは女性と対面できるため、スカートの中が見えやすいんです。多分、靴屋も女性の下半身を見るために私を利用して、怪しまれないよう観察していたんだと思います。これに気が付いた時は、ドン引きしましたね」
樹里さんは、この疑惑を追及したそうだが、ごまかされたとのこと。だが、彼女の恋はすぐに冷めてしまったようだ。
写真・nathanmac87