「デビューから3連勝したころにはGIでの活躍も期待していたんだ。それが骨折で休養してからはこの馬らしい走りを見せられていない。能力は確実に重賞でも上位だし、秋に向けてもそろそろこのあたりで賞金を加算しておきたい」
吉岡助手は2つ目のタイトル奪取に期待を寄せる。
デビューから新馬→500万→アーリントンCと、トントン拍子で3連勝を飾った。しかし、その後に骨折、1年近い休養を余儀なくされた。今年4月の福島民報杯で復帰してからは(4)(5)(7)(4)着…大崩れはないものの、なかなか勝てないレースが続く。
「最近はどうもゲート内で落ち着きをなくしてしまう。そのために出遅れて後方からのレースばかり。前走でも最後はよく追い込んでいるだけに、もう少し前で競馬をしたい」
前回の巴賞では後方からのレースとなり、直線で大外を回すロスがあった。それでもゴール前では最も際立つ伸び脚で0秒2差の4着まで浮上した。
「この中間は入念にゲート練習をしてきたし、滞在している効果で馬自身にもかなり落ち着きが出ている。太め残りだった前走に比べて、状態も確実に上向き。あとはスタートさえまもとなら、いい結果は出せると思うんだ」
自らの能力を証明するため、そしてもう一度、GI戦線の主役へと躍り出るためにも、ここは負けられない。