今回話題となっている動画は、同社が18日から自社公式サイトや公式ユーチューブチャンネル上に公開している『人生100年 イチロー人生すごろく』と題された全23本の動画のうちの一つ。イチローは同社が作ったオリジナルすごろくを実際に遊びながら、サイコロで止まったマスに書かれた内容について言及。自身の半生に触れつつトークを展開している。
その中でも今回注目を集めているのは、「#2 高校に進学。彼女ができる 【人生100年 イチロー人生すごろく】」というタイトルの動画。この中でイチロー氏は「とにかく集団行動が苦手だったんですよね、野球をやっているのに」と、高校時代は他人と行動を共にするのが嫌だったことを告白。
また、修学旅行にも行きたくなかったとした上で、「センバツに出られれば、出る権利を得れば練習ができるんですよ、修学旅行なしで。それで(センバツに出るために)頑張ったんですよ。それで(センバツに出場する権利を)獲得したんですよ」と、参加を回避するためにセンバツ出場を狙い実際に出場権を獲得したことも明かしていた。
この一連の発言を受け、ネット上のプロ野球ファンからは「野球選手なのに集団行動苦手ってなんか意外」、「集団行動嫌すぎてセンバツ出場狙うのは変わり者すぎる」、「現役時代のイチローは孤高ってイメージがあったけど、昔から一匹狼的な感じだったのかな?」といった反応が寄せられている。
同時に、「集団行動が苦手なのによくメジャーでプレーできてたな」、「マリナーズなんて特に移動で拘束される時間が多くないか?」、「チーム単位での移動時間はどうやって耐えてたんだろうか」といった声も少なからず見受けられた。
「メジャーリーグはしばしば『各都市間の移動が過酷』と言われていますが、中でもイチロー氏がメジャーで最初に入団したマリナーズはメジャーでも1、2を争う移動距離を誇る球団。入団3年目の2003年にマリナーズが全30球団中1位の移動距離を記録した際には、総移動距離が約5万1000マイル(約8万2000km)に達したといいます。距離が延びればそれだけ拘束される時間も増えるため、集団行動、団体行動が苦手だとストレスも大きかったと思うのですが…」(スポーツライター)
高校時代の意外な“弱点”を明かしたイチローだが、プロ入り後はオリックス(1992-2000)でのプレーを経て渡米し、今年3月に引退するまでマリナーズ(2001-2012途中/2018-2019)、ヤンキース(2012途中-2014)、マーリンズ(2015-2017)のメジャー3球団でプレーし続けている。時の流れと共に気にならなくなったのか、それともプロ選手として各地でプレーするうちに慣れていったのかは不明だが、いずれにせよプロに入ってからは克服できているようだ。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
SMBC日興証券の公式サイトより
https://www.smbcnikko.co.jp/ichiro/index.html
SMBC日興証券の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCRhrl3KPBu1dnKtsDGFL77A