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「渋井哲也の気ままに朝帰り」 バレンタインの夜

 2月14日はバレンタインデー。キャバクラやガールズバー、クラブなどでは、お客に対して、日頃の感謝を込めて手作りのチョコを手渡すといったイベントがあったりします。

 バレンタインといえば、日本では「愛に告白」の日でもあります。しかし、それをきっかけに、告白した! とか、告白された! というのは私は経験がありません。みなさんはどのように過ごしたのでしょうか?

 さて、今年のバレンタインでは、3人のキャバクラ嬢から電話がありました。しかし、今年は日曜日。そのため、金曜日(12日)か土曜日(13日)にイベントをするお店が多かったようです。

 まずは、A嬢(25)。しかも、13日が誕生日ということもあり、12日の金曜日にバースデー・イベントがあるといいます。しかも、13日は出勤しないということで、バレンタインもかねています。

 しかし、金曜日は仕事の打ち合わせもあり、お店に行きたい、という気分も出ませんでした。ここで、

 「誕生日、おめでとう」

 と書いておくことにします(このコラムを読んでいるかどうかはわかりませんが)。

 M嬢(23)からも電話がありました。何の用事が明確には言いませんでしたが、タイミングとして、バレンタイン・イベントを誘っているのは明白です。ちなみに、M嬢が以前働いていた店の、C嬢(29)からもメールで誘われました。お店も近いので行くとしたら、2店とも同じ日に行きたいところですが、13日のイベントということで、プライベートの用事と重なってしまいました。

 といっても、プライベートの用事は映画を観ることです。「涼宮ハルヒの消失」を観ようと館内で待っていると、K嬢(28)から電話がかかってきました。

 「何やってるの?」

 「映画を観るんだよ、これから」

 「何を観るの?」

 「ハルヒ」

 「ハルヒ?ふーん」(わかっていなさそうな返事でした)

 「あと少しで始まっちゃう」

 「何時に終わるの? 終わったら着てよ。手作りチョコ、作ったんだ」

 「でも、終わるのは午前2時くらいだし」

 「まだお店、やってるから、終わったら電話して」

 結局、映画を観た後は疲れてしまって、新宿ゴールデン街のお店に行っただけでした。そこで、チョコをもらっいましたけどね。

 今年はキャバクラのバレンタインのイベントには行きませんでした。チョコをもらったのは、ゴールデン街の店と、歌舞伎町で私が店長をしているバーでもらったのと、14日にポールダンスのイベントに誘ってくれたMさんからもらいました。

 ということは、今年も本命チョコはない。本命チョコなんて、どれくらいもらっていないのだろうか。

 ちなみに、私は好きな人がいるときには、女性にプレゼントをすることもある日です。今年も本命な人がいなかったのですが、ポールダンスイベントに誘ってくれたMさんに、プレゼントをあげました。
 
<プロフィール>
渋井哲也(しぶい てつや)フリーライター。ノンフィクション作家。栃木県生まれ。若者の生きづらさ(自殺、自傷、依存など)をテーマに取材するほか、ケータイ・ネット利用、教育、サブカルチャー、性、風俗、キャバクラなどに関心を持つ。近刊に「実録・闇サイト事件簿」(幻冬舎新書)や「解決!学校クレーム “理不尽”保護者の実態と対応実践」(河出書房新社)。他に、「明日、自殺しませんか 男女7人ネット心中」(幻冬舎文庫)、「ウェブ恋愛」(ちくま新書)、「学校裏サイト」(晋遊舎新書)など。

【記事提供】キャフー http://www.kyahoo.jp/

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