宗男氏は「松山さんは必ず立候補してもらえると踏んでいる。どこから出るかは本人の判断」とながら、「元首相と戦うとなれば望むところだと思う」と述べた。また、鈴木氏は「1区(の選挙区)は47都道府県どこでも象徴区なので、そこから出る可能性も高い」とも述べ、民主党・横路孝弘衆院議長の地元の北海道1区からの出馬にも含みを持たせた。
同番組での発言に先駈け、今月14日の宗男氏のブログによると、同日、札幌市内で行われた新党大地の会合で、松山が次期衆院選について「自分が先頭に立って闘う。どこの選挙区かは決めていないが、鈴木宗男の代理は自分が果たす」と宣言したのだというだけに、以前からコンサートなどで政治的発言を繰り返し何度か北海道知事や国政選挙への出馬がうわさされていた松山がいよいよ出馬することになりそうだ。
「宗男氏は受託収賄で懲役2年の刑に服し、2011年12月に仮釈放されたが、今後5年間は選挙に立候補できないため、松山が重い腰を上げたようだが、北海道での2人の人気は絶大で、逆風が吹き荒れる民主党の候補は鳩山氏にせよ、横路氏にせよ、松山との選挙戦は圧倒的不利。特に、鳩山氏の場合は1度政治家として“引退宣言”をしたにもかかわらずあっさり撤回しただけに、有権者の支持率はかなり低い」(永田町関係者)
ただ、松山の場合、しっかり“身体検査”にクリアすることがハードルとなりそうだ。
「これまで何度か暴力団との関係を取りざたされており、昨年10月から東京都でも施行された暴力団排除条例について施行直前のコンサートで、『暴力団には悪い人間も多いかもしれないが、そういった人間を更生させるのも我々、人間社会じゃないですか』などと“千春節”を炸裂させてぶった切った。出馬となったら対立候補は必死で松山のスキャンダルを探すだろうから、身辺をクリーンにしておく必要がある。とはいえ、よほどのスキャンダルでもない限り、地元での松山の人気は盤石」(同)
いずれにせよ、松山が出馬となれば、間違いなくナンバー1の注目候補となりそうだ。