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2016年夏季五輪開催都市決定 都庁ドキュメント、終電間ぎわの“天国から地獄”で即解散

 招致関係者や政財界人ら約500人が「開催都市決定を迎える会」としてIOC総会生中継を見守った東京都庁では3日午前0時半ごろ、数分間で“天国から地獄”を味わうと即解散。終電間ぎわの時間帯だったこともあり、雲の子を散らすようにはけた。

 午後11時半、会場の第1庁舎5階大会議場は熱気ムンムン。司会進行役の松岡修造氏が「熱い血を持ったみなさん、こんにちわ。2016年夏季五輪が東京に決まる日がやってきました!」とのっけから飛ばした。
 これに過剰反応したのがマイクを向けられた猪瀬直樹副知事だ。立候補各都市の最終プレゼンテーションについて、「理念をうたった東京がリードしていると思う。リオは映像もヘタだったし、民主党政権と一緒で『1回やらせてほしい』というだけ。オバマさんもたいしたことを言わなかった」などとメッタ斬り。1回戦でシカゴ落選が決まると、拍手と大歓声が沸き上がった。

 しかし、数分後には2回戦で東京が落選。会場にため息が充満した。参加者からは「次がある」「2020年やろう」との声も飛んだが、開催都市発表が約1時間後とアナウンスされたため出口に向かってぞろぞろ。二度と帰って来なかった。
 競泳金メダリストの岩崎恭子さんらアスリートのほか、鈴木宗男衆院議員、神取忍参院議員、丸川珠代参院議員も参加。敗北の瞬間、岩崎さんは表情を失い、宗男氏は天を仰いだ。
 3回戦からゲストで登場する予定だったアニマル浜口・浜口京子親子は出番がなくなり、午前1時過ぎに会場の外で「気合いだ!」を連発。松岡氏は「知らないうちに終わっていた感じ」と振り返り、猪瀬氏は「ショックだけど、アメリカには勝ったぜ、という思い」とポジティブシンキングで締めくくった。

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