「私は基本的に無職やフリーターとはデートしません。なので収入の差があるわけですし、向こうから誘ってきたなら、なおさら男が払うのは当たり前だと思うんですよね。しかもデートなんですから、女性にお金を出させるのはありえないですよ」
だがそんな彼女は割り勘を否定する一方で、会計時にケチとは思われたくないため、ある行動をするという。
「やはりケチとは思われたくないので、食事の後の会計時、一応、財布は出すようにしています。でもこの前、それをやったら真に受けた人がいて、相手から『2000円でいいよ』て言われたんです。思わず目が点になりましたね。こちらはとりあえず財布を出しただけで、普通は男性が全額払うじゃないですか。なのに中途半端に3分の1を払わせようとする、その浅ましい行動にドン引きしました」
男性に行ったある調査によると、財布を出さない女性は奢られて当たり前という印象が強いため、出す仕草だけでもしてほしいと考えているという。だが実際に、その行動を真に受けてしまうと、早苗さんのようにドン引きする女性もいるようだ。
「その時は仕方なく払いましたけど、世の多くの女性は、財布を出す仕草を一応しているだけで、実際は払ってほしいと思っているはずです。財布を出す=払っていいわけではない、と男性にはわかってほしいですね」
その後、2000円を要求した男性とは、二度とデートすることはなかったという。
(取材/構成・篠田エレナ)
写真・401(K) 2013